佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【6月号】

2022.6.29

生徒の力 ~自分たちの学校は自分たちの手で~

校長 本間祐一

 7月、赤泊中学校の1学期を締めくくる月になります。これまでの3か月を振り返って、声を大にして紹介したい「今年の赤泊中学校の様子」があります。
 それは、一言で申すならば「生徒の力」です。今年の生徒会本部の皆さんは、とにかく意欲的・精力的に活動を実行しています。やりたい活動や取り組みたい活動があれば、①ねらい=何のためにやるのか、②時期=いつ、どの時間に行うのか、③方法=組織や担当、分担を明確にしてどのように行うのか、を計画立案して協議してから実行に移しています。代議委員会を中核にして、学級委員会や各専門委員会との横のつながりを大切に、先生方にも相談して、縦のつながりも忘れない緻密さには頭が下がります。
 つまり、昨年までにはなかった活動や取組がすでにいくつも実践されているのです。例を紹介します。

【生徒朝会】

 市内大会前に、全校での結束力を高めるためのレクリエーションと、各部活動に送る激励メッセージ書きをしました。

【生徒総会】

 事前の学級討議をする流れは変わりませんが、今年度は全校協議制を目指し、アドリブによる討議を実施しようと試みました。

【赤泊ゴミ0運動】

 緑の少年団の活動をベースに、専門委員会ごとに担当箇所や仕事を分担して、SDGsの観点から全校で地域の清掃活動に取り組みました。

【全校球技大会】

 学級委員会主催による、テストが終わった後の全校レクリエーションです。1年生から3年生までを縦割り班に編制して、職員も交じってドッヂボールを楽しみました。

【全校道徳】

 小中合同あいさつ運動をすることを機に、生徒会が全校に呼びかけた道徳活動です。「赤中のあいさつの良さ」「赤中のあいさつの課題」「これから頑張りたいあいさつの姿」を、学年単位で討議し、全校の前で発表しました。

【小中合同あいさつ運動】

 コロナ禍の中にあって、実施が検討されましたが、感染予防に注意をはらい、小中の児童生徒がそれぞれの学校に出向き、あいさつの大切さを呼びかける運動をしました。

【昼休みに学級会】

 ある日の昼休みに教室を覗いてみると、生徒だけで臨時の学級会を開いているクラスがありました。「最近みんなの言葉遣いが悪くなってきたようです。どう思いますか?」と学級委員の進行で、車座に座って協議をしているのです。先生に指示されたわけではありません。感動していきさつを聞いてみると、他学年でも時々やっているからとのことで、さらに感動が深まりました。

【赤中マナー=校則の見直し】

 生徒から要望のあった意見を集約し、職員でも協議を進めて、頭髪の規定や靴下の規定などを見直しました。
 生徒が、自分たちの学校や生活をより良いものにするために、自分たちで考えて行動を起こしている姿が大変多いです。無関心な人はなく、建設的で明るい意見や笑顔が増えていて、生き生きとした学校になっています。校長として、こんなに嬉しいことはありませんし、皆さんのことを誇りに思います。
 世間では、参議院選挙が大詰めを迎えようとしています。今年から18歳で成人です。皆さんなら、「日本を変えたい」と言っている候補者の思いも分かるはずです。将来、選挙に行く大人になるためにも、中学生の立場から、政治の在り方や関わり方に注目してほしいと思っています。

下越地区中学校体育大会

 下越地区大会は6月15日(水)・16日(木)に陸上、6月24(金)・25(土)に野球、卓球、ソフトテニスのそれぞれの種目の大会が開催され、赤泊中は3年生11名全員と1・2年生12名が出場しました。
 各部活とも善戦し、陸上部では男子走幅跳で3年石塚涼平さんが5m78を記録し、3位で県大会進出、野球部はブロック優勝で県大会進出、卓球女子個人戦では3年の小橋円子さんがベスト16で県大会進出という素晴らしい結果を挙げてくれました。
 大会では入賞こそ逃したものの、1勝、2勝と、勝利を勝ち取った選手も多くいました。大会後の報告会では、3年生は高校での抱負を、1、2年生は来年への意欲を述べていました。来年も全員、さらに飛躍するとこと期待しています。

激励会(6/13)

選手宣誓

ソフトテニス(新発田五十公野テニスコート)

卓球(新発田カルチャーセンター)

野球 (荒川球場、五十公野球場)閉会式

大会を終えて

校内球技大会

 テスト終了後の6月7日(火)、コロナ禍で中断していた校内球技大会を今年度は実施することができました。種目はドッジボールで、今回は生徒の希望により、職員チームも参加し、共に汗を流しました。

ゴミ0運動

 6月2日(木)委員会ごとの班で、校外周辺の環境美化活動を行いました。今回は2年生がリーダーとなり、運営を行いました。

小中合同挨拶運動

 小中連携の取組で毎年合同挨拶運動を行っています。今年も6月20日に中学校、22日に赤泊小学校を会場に実施しました。2日とも両校で、元気な挨拶が交わされました。

校内研究授業(3年数学)

 6月22日(水)平方根の加法、減法についての授業を行いました。生徒は熱心に話し合い活動に参加し、PCも活用しながら学びを深めていました。

私の中高生時代(第1回 青柳養護教諭)

──まず中学校のことを教えてください。
 小学校6年のとき、隣の市の陸上クラブに誘われ、長距離を始めました。母からは毎日車で片道30分かけ、送ってもらいました。中学校に陸上部はなかったのですが、準部活動として認めてもらい、3年間ひたすら走り続けました。たくさんの記録会や大会に参加し、自分と闘い続けました。教えていただいたクラブのコーチ、恩師の先生、一緒に走ってくれた先輩には本当に頭が上がりません。嬉しいことも辛いことも、中学時代にたくさん経験することができました。
──高校進学はどうされましたか?
 高校でも陸上を続けたいという強い思いがあり、駅伝・陸上の名門である新潟明訓高校に進学したいと考えました。父からは「出す金は無い。」と言われ続け、顧問の前では毎日泣いていました。ただ母からはたくさん支えてもらい、無事進学することができました。
 最初は練習について行くのも一苦労でした。中学時代のように走れない、ケガが続くなど、壁がたくさんありました。しかし全国高校駅伝のメンバーとして走ったり、競歩で北信越大会に出場したりと、結果に結びつけることができました。決して一人ではできない経験でした。片道1時間以上の通学を学習時間に充て、生活時間も工夫しながら過ごしていました。日頃からのタイムマネジメントが、その後の進路の時期にも役だっていたように感じます。大好きな陸上、駅伝にたくさんの時間を割くことができ、本当に幸せでした。
──高校卒業時の進路選択はどうでしたか?
 当時は英語の教師を志望していましたが、結果は浪人。その後母からの勧めがあり、看護の大学へ進学しました。しかしこれは自分がやりたいことではないと気付きました。看護師・保健師の資格をとりつつ、活かせる仕事を考えた時に、養護教諭という仕事に辿り着きました。もともと小・中学校時代には養護の先生にはとてもお世話になっていました。心の根底に先生という職業があって、自分として納得のいく答えに出会えることができました。そこで大学を卒業後、もう1年別の大学に在籍し、養護教諭の資格を取りました。看護の道に進んでいなければ養護教諭にもなれていないし、みなさんにも出会えていませんでした。遠回りした人生ではありましたが、とてもよかったです。
──中学生の皆さんにアドバイスをお願いします。
 たくさんの「嬉しい」「楽しい」「苦しい」「辛い」等の感情に出会ってください。そして、周りの人への感謝の気持ちは、決して忘れないでください。様々な感情や気持ちを、周りの人に伝えることができていますか。今、毎日関わっている人が今後もずっと隣にいることは少なくなるのではないでしょうか。私の中学時代の大切な同級生に会う回数も、年に数回です。中学卒業後1回も会えていない友達や先生もいます。まさに、「一期一会」です。「あの時に話しておけばよかった」「伝えておけばよかった」等、思い出しても過去には戻れません。今の自分を、今の時間を大切に過ごしてください。そして、たくさんの経験から好きな進路や仕事に出会えるように、努力を続けてください。応援しています。

栄光の記録

全佐渡卓球選手権大会ペア戦(6/19)

3位 2年 浅形美月 石塚柚奈 ペア
3位 3年 小橋円子 (高校生とのペア)

下越地区中学校陸上競技大会(6/15・16)

共通男子走幅跳 3位 3年 石塚涼平 5m78
(県大会出場権獲得。ただし野球県大会に参加)

下越地区中学校野球大会(6/24・25)

ブロック優勝 (県大会進出)

下越地区中学校卓球大会(6/24・25)

個人戦女子 ベスト16 3年 小橋円子(県大会進出)

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