佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【6月号】

2023.6.30

下越地区大会を終えて

校長 本間学

 下越地区中学校体育大会が全ての競技で終了しました。当校からは、陸上競技、野球、卓球の各競技に出場し、下越各地区のチームや選手と対戦しました。結果については、後半の紙面に紹介していますのでご覧ください。
 さて、遡ること約3週間前、12日(月)には、下越地区大会の選手激励会が行われました。激励会は、この日で3回目でしたが、赤泊中の応援は、掛け値なしで本当に素晴らしい佐渡一の応援だと思っています。私の中で赤泊中の自慢の一つです。何が私をそんな思いにさせるのか。全校生徒29名の人の小規模校です。ブラスバンドの演奏はありません。何百人という大勢の生徒がいるわけでもありません。応援は、校歌・応援歌・エール、大太鼓と生徒の声と拍手だけというシンプルな構成です。でも一人一人が顔が紅潮するくらい大きな声を出し、後ろにのけぞり、力いっぱい手をたたき、天井に拳を突き上げ、何よりも選手を盛り上げよう、気持ちを鼓舞しよう、頑張れ、と気持ちを込めて応援している姿が私を感動させるのです。その姿をみて、胸が熱くなり目頭が熱くなります。(これは歳のせいかもしれませんが・・・)きっとこの全校応援も選手の目には見えない大きな力となって、その活躍を支えていたに違いありません。
 全ての競技が終わった26日(月)には、その報告会があり、大会に参加した生徒が想いを発表してくれました。「これから県大会に向けて課題を克服していきたい」「練習の成果を発揮することができた」「負けて悔しいけど、この経験をこれから生かしていきたい」等々。限られた短い時間の中でしたが、しっかりと自分の言葉で発表することができました。人前で話をするのは緊張するものですが、立派にできました。これも素晴らしいことです。
 今回の下越地区大会に限らず、大会では「勝ち」「負け」という結果が出ます。それによって上位大会に進出できるか否かが決まります。大会を通して、一人一人が勝ったうれしさや負けた悔しさを味わいました。しかし、私は、これまで仲間と切磋琢磨して練習に真摯に取り組み、時には自分自身という「敵」とも戦い、勝利を目指して一生懸命努力してきたからこその勝ったうれしさであり、だからこそ味わった負けた悔しさだったのだろうと思います。一人一人が大会までに歩んできたその過程は、何物にも代えがたい素晴らしい価値あるものです。ぜひ自分の大切な「財産」として、心の中にいつまでも大切に残してほしいと思います。本当によく頑張りました。感動をありがとう。そしてお疲れ様でした。
 これまで生徒を陰に陽に支えていただきました保護者の皆様、地域の皆様に、教職員一同、心から感謝申し上げます。ありがとうございました。これから、県中総体が行われます。大会に出場する選手の健闘を祈るとともに、新チームとなって新たに歩み出した1・2年生の活躍にも大いに期待しています。

下越地区中学校体育大会

 下越地区大会は6月14日(水)・15日(木)に陸上、6月25(土)・26(日)に野球、卓球、それぞれの種目の大会が開催され、赤泊中は陸上競技部15名、野球部8名、卓球部4名が出場しました。
 各部活とも善戦し、陸上部では女子走高跳で3年菊池麗來さんが1位で県大会進出、男子400mで3年菊池時生さんが2位で県大会進出、女子砲丸投で3年後藤陽菜乃さんが7位で県大会進出、野球部はブロック2位、県大会代表決定戦で惜敗、卓球部では、3年菊池時生さん、浅形美月さん、石塚柚奈さんがベスト16で県大会進出という素晴らしい結果を挙げてくれました。
 大会後の報告会では、3年生は県大会での抱負や高校での抱負を、1、2年生は来年へ向けての意欲を述べていました。来年の活躍にも期待しています。

激励会(6/12)

陸上競技 (新発田五十公野公園陸上競技場)

卓球(新発田カルチャーセンター)

野球 (水原球場、真木山球場、五十公野球場)

ゴミ0運動

 5月30日(火)に委員会ごとの班で、校外周辺の環境美化活動を行いました。今回は2年生がリーダーとなり、運営を行いました。

校内球技大会

 テスト終了後の6月6日(火)に校内球技大会が行われました。種目はドッジボールで、今回は生徒の希望により、職員チームも参加し、共に汗を流しました。

小中地域合同防災訓練

 6月16日(金)に小中地域合同防災訓練が行われました。学校運営協議会主催での新たな取り組みでした。避難訓練や避難所での簡易ベッドやテント作り体験、炊き出し訓練を行い、多くの経験を得ることができました。

小中合同挨拶運動

 小中連携の取組で毎年合同挨拶運動を行っています。今年も6月21日に赤泊小学校、27日に赤泊中学校を会場に実施しました。2日とも両校で、元気な挨拶が交わされました。

私の中高生時代(第1回 多川恵教諭)

──まず中学時代のことを教えてください。
 中学時代は、勉強や部活を熱心に取り組んでいるとは言いがたい生活態度でした。やる気も危機感もなく、遊んでばかり。「まだ本気を出していないだけでやればできるから。」という根拠のない自信だけはありました。そんな自分でも、英語だけは興味があり、学校の進度を待たずに学習を進めていました。2年生の夏休み、市の海外派遣生としてベトナムで1週間のホームステイを経験します。国が違っていても、英語でコミュニケーションを取ることができる面白さを改めて体感し、将来は英語の先生になりたいなと思い始めました。その体験をきっかけに、目標に向かって少しは努力できるようになりました。
 しかし、手を抜いてきた分を取り返すのには苦労しました。2年生の3学期から頑張り始めたものの、受検は甘くありませんでした。内申点が足りないと担任の先生に言われ、第一志望の高校は諦めました。怠惰な生活の結果が、全て自分に返ってくると学びました。
──高校進学はどうされましたか?
 中3の1月、父がある高校の見学に私を連れていきました。その日は休日でしたが、急にも関わらず、先生方から校舎も案内してもらい、話を聞かせていただきました。イベント好きな私としてはその高校に行事がたくさんある点が魅力的でしたし、好きな英語を向上できそうな国際文化科のある点も自分にピッタリだと直感しました。入学後は、家から距離が遠かったため、1,2年生の間は寮生活、3年生の間は新幹線や電車通学をしていました。毎日平日は4時間分の課題が出たり、毎朝小テストがあったりとタイトなスケジュールでしたが、大変なことも励まし合って共に乗り越えられる仲間がたくさんでき、楽しく過ごせました。
 英語の授業では、プレゼンやディベートなど、英語で考えて話す機会がたくさんありました。自分は英語が得意な方だと思っていましたが、自分よりも圧倒的に英語を話せる友達に衝撃を受け、勉強するモチベーションになりました。
 部活ではユネスコ部に所属し、英語ディベートに夢中になっていました。3年生の時には全国大会まで進むことができました。ディベートを通して、異なった視点から物事を考えることができるようになりました。
──高校卒業時の進路選択はどうでしたか?
 英語の専門性を高めた教員になりたいと考えていたため、人文学部を選択しました。そこでは、教育学部の授業も履修することができ、教員免許を取得しました。もともと教員になるという強い思いがあり、進路選択は悩みませんでした。先生になるようなタイプではなかったので、周りの友達や先生に会うととても驚かれます。
──中学生の皆さんにアドバイスをお願いします。
 世界は広いです。外に出て、様々な価値観や考え方に触れ、刺激を受けてほしいです。一度きりの人生。後悔することがないように、なりたい自分になりましょう。

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