佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【7月号】

2023.7.24

「復活」そして新たな「歩み」を

~1学期修了にあたって~

校長 本間学

 本日、74日間の1学期を無事終えることができました。この間、保護者の皆様、地域の皆様には当校の教育活動に多大なるご支援とご協力を賜りました。教職員一同心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
 1学期の子どもたちの頑張り、活躍はこれまでお伝えしたように大変素晴らしいものでした。勝手なお願いではありますが、保護者の皆様はもちろん地域の皆様もぜひ子どもたちを褒めてあげてほしいと思います。
 さて、話が少し大げさになりますが、1学期を大過なく終えられることに感慨深いものがあります。この33月まで、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、修学旅行や体育祭、文化祭など、学校生活のさまざまな活動に制限を設けざるを得ませんでした。かけがえのない中学校時代をコロナ禍の真っ只中に過ごすことになった子どもたちには、がまんやつらい思いをたくさんさせてしまいました。
 しかし、4月6日の1学期スタートとともに状況は大きく変わりました。マスクの着用は個人の判断に委ねられ、給食も、対面での会話ありの形になりました。3年生の京都・大阪方面への修学旅行も予定通り実施しました。佐渡市大会や下越地区大会、県大会も開催され、保護者の皆様の観戦にも制限はなくなり、子どもたちの熱き戦いにたくさんの声援を送っていただきました。
 7月29日には、赤泊港まつりが4年ぶりに開催されます。当日は当校も教育活動の一環として港まつりに参加します。「赤中ソーラン」の演舞と希望者による日本海海上大相撲参戦で、港まつりをそして地域を大いに盛り上げたいと思います。
 このように「コロナ前」の状況が少しずつ「復活」してきています。2学期の教育活動も、子どもたちや保護者の皆様、地域の皆様の声にも耳を傾けながら、従来取り組んできた活動の価値や意義を改めて見つめ直し、「アフターコロナ」の中での「新たな」取組として進めていきます。
 かつてのように感染者数の増減に一喜一憂していた時とは状況は変わっています。ただし、コロナの感染は完全に終息していません。国内では感染の再拡大がみられ、休校や学年閉鎖等の措置が取られた地域もあります。決して気を緩めず、感染症に関する情報に関心をもち続け、また生徒の健康状態にも留意しながら教育活動を進めていきます。
 明日から、4年ぶりに「行動制限なし」の夏休みが始まります。久しぶりの旅行や身近な海や山、川でのレジャーなど楽しみな予定をすでに計画されているご家庭もあるかもしれませんね。子どもたちもきっと夏休みを楽しみにしていることと思います。夏休み中も部活動や駅伝練習、体育祭活動、学習会等々、学校へ来る日は多いですが、家庭や地域で過ごす時間も多くなります。夏休みにしかできないこと、夏休みに頑張ろうと思うことなど、いろいろなことに挑戦し、また、水・車・火の事故にも十分気を付けて、29人それぞれにとって思い出に残る楽しく充実した夏休みとなることを願っています。

陸上・卓球県大会出場

 今年度赤泊中学校は、下越地区大会の陸上、卓球女子個人戦で勝ち進み、見事県大会出場を果たしました。県大会を勝ち抜くことはできませんでしたが、最後まで、自己記録更新を目指す姿や精一杯戦う姿勢はすばらしかったです。感動をありがとう。3年生は、全員が中学校の部活動に一区切りがつきました。後輩たちの今後の活躍に期待していきましょう。

陸上 (7/15・16 長岡市営陸上競技場)

卓球 (7/16 小千谷市総合体育館)

体育祭チームカラー決定

 9月9日(土)の体育祭に向け、チームカラーの決定と結団式が行われ、今年度の体育祭活動がスタートしました。各チームとも3冠に向け意欲を燃やしています。

令和5年度 赤泊中学校 体育祭スローガン

青春笑美戦(せいしゅんえびせん)

命の大切さを学ぶ教室

 6月28日(水)に『命の大切さを学ぶ教室』が行われました。三宅とも子さんを講師にお迎えし、事故の悲惨さや残された家族の悲しみについて、生の声を聞かせていただきました。生徒は、真剣な眼差しで話を聞き、命の大切さについて深く考えました。

いじめ見逃しゼロキャラバン

 7月4日(火)に『いじめ見逃しゼロキャラバン』が行われました。シンガーソングライターTSUNEIさんを講師にお迎えし、「笑顔までの道のり」と題して講演をお聞きしました。自身のいじめ体験、夢を思い出し掴むまでの道のりをお話しいただきました。講演会の後半では、歌の披露もあり、TSUNEIさんの歌声と笑顔からたくさんの勇気をもらいました。

AED講習会

 7月6日(木)に『AED講習会』が行われました。南佐渡消防署から松田さんと金子さんをお迎えし、心肺蘇生法やAEDの取り扱いについて学びました。子どもたちは実際に体験することで、いざという時に落ち着いて行動することが重要だということに気付きました。

私の中高生時代(第2回 室岩茜教諭)

──中学校時代のことを教えてください。
 私がいたときの中学校の全校生徒は、16人~23人と赤泊中学校よりも少人数の学校生活でした。そのため、学年の垣根を越えて交流があり、楽しい学校生活でした。中学校では、漢字検定や英語検定などに、たくさん挑戦していました。自分の勉強の成果が、「合格」という形ででるところが楽しく、3年間で合わせて12回も挑戦しました。また、少人数ながら勉強は誰にも負けたくないという思いがあり、定期テストや基礎学力テストは計画的に取り組みました。
──部活動はどうでしたか?
 バドミントン部に所属していました。日々の部活動には頑張って取り組み、部長も経験させてもらいましたが、勉強ほどの向上心がなく、中途半端に終わってしまった気がします。今の方が、バドミントンや体を動かすことが好きです。
──高校はどんな所に行きましたか?
 佐渡高校に進学しました。中学校では8人だった教室が高校では40人になり、最初は人数の多さに圧倒されました。中学校での生徒会活動が楽しく、高校でも生徒会に所属しました。中学校のときに較べ、規模も責任も大きくなり、とてもやりがいのある経験をすることができました。定期テストでは、中学生のときに行っていた計画表を、2週間前から自分で作成し、テストに臨みました。
──高校卒業時の進路選択は?
 高校1年生の頃は、まだ具体的な進学先を考えることができずにいました。しかし、オープンキャンパスや体験授業などを通して、この学部に入りたいという思いが固まっていきました。高校3年生で私が受検するときは、まだセンター試験が行われていて、そのセンター試験の点数を利用する推薦入試に挑戦しました。高校3年生の夏から冬の期間は、ほとんど勉強していたと思います。結果は、残念ながら不合格でした。試験で大失敗をしてしまい、次の日学校で、泣きながら自己採点をした記憶があります。進学先は、もうその大学しか考えていなかったので、センター試験が終わってから、前期入試・後期入試でどこに受検するか、担任の先生と相談しました。家庭の事情で、私立はなし、現役合格という条件ではありました。後期入試で確実に合格できるところにする前提で、前期入試では挑戦をし、北海道に受けに行きました。その挑戦も残念ながら不合格となってしまいましたが、挑戦できる選択肢をくれた担任の先生と、最後まで挑戦させてくれた両親には本当に感謝しています。
──中学生の皆さんにアドバイスをお願いします。
 何事にも全力で、楽しんで取り組んでほしいなと思います!中学校も高校もあっという間です。やらない後悔がないように!私もみなさんを、全力で応援します!

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