佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【8月号】

2023.8.31

2学期スタートにあたって ~絆をより強く、強固なものに~

校長 本間学

 34日間の夏休みが終わりました。最終日8月27日(日)には「PTA環境整備作業」が行われ、多くの保護者の皆様からご参加いただきました。おかげさまでグラウンドがとてもきれいに整備されました。ご協力ありがとうございました。
 さて、暦の上ではすでに秋になっていますが、そんな気配は感じられない厳しい暑さが続いています。連日の猛暑となった夏休み期間中、子どもたちは、熱中症対策を十分に行い、自分の体と相談しながら決して無理はせず、しかし真剣に、駅伝練習、部活動、体育祭練習に取り組みました。夏休み後半からは、保護者の皆様のご理解の下、活動開始を当初の予定から1時間早めて、7時30分とさせていただきました。
 夏休みをとおして、熱中症をはじめとする「水」「車」に関わる事故等も特になく、無事夏休みが終わったことに安堵しております。改めて、保護者の皆様のご理解とご協力に教職員一同深く感謝申し上げます。まだまだ暑さが続きそうです。引き続き熱中症対策に取り組みながら、教育活動を進めてまいります。2学期も引き続き当校の教育活動にご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。
 ところで、8月28日(月)に始まった2学期は1年間で最も長く、授業日数は81日です。この間、各学年や全校生徒で取り組むさまざまな行事があります。主なものは次のとおりです。

9月9日(土)体育祭
9月14日(木)佐渡市中学校駅伝大会
9月15日(金)1年生德和祭参加
9月28日(木)・29日(金)2年生職場体験学習
10月22日(日)文化祭
11月7日(火)佐渡市中学校音楽発表会
11月16日(木)全校絆集会
12月1日(金)生徒会役員選挙等開票日

 10日後に迫ってきた体育祭は、すでに夏休み前の6月から動きはじめました。体育祭実行委員会を中心に何度も話し合いが行われ、開閉会式の流れ、競技種目の内容や実施方法の決定等、体育祭の全体像を決めていきました。また赤軍・蒼軍の団長を中心に、応援パフォーマンス(歌、ダンス、かけ声等)を考案し、各軍ごとの練習では幹部が丁寧に教える姿も見られました。各軍のパネル製作も進んでおり、各軍のテーマやイメージに合う独創的なものに仕上がってきています。
 とかく、体育祭活動に熱が入ってくると、子どもたちの中に軋轢(あつれき)が生じてくることがよくあります。話し合いを進める中で意見がぶつかりあったり、応援練習を進める中で、体育祭への想いや勝利へのこだわり等、自分と仲間との「気持ちの温度差」を感じて、相手に対してきつい言葉を使ってしまったり。イライラした気持ちが顔に出てしまって周りを不快にさせてしまったり。私自身も中学・高校時代にそんな経験があります。また教員になってからも何度となくそんな場面に遭遇しました。保護者の皆様、地域の皆様はいかがですか。
 最後の体育祭となる3年生はもちろん、みんなの心の中に「思い出に残る最高の体育祭にしたい」「応援やパネルで優勝したい」という熱い想いがあります。体育祭まで残り10日間、各軍や子どもたち一人一人が困難や課題を一つ一つ乗り越え、体育祭当日は笑顔でそして晴れやかな気持ちで最高のパフォーマンスを見せてくれることを心から願っています。
 保護者の皆様には、常に子どもたちをそばで支えていただいており、感謝しております。子どもたちにとって最高の体育祭となるよう、引き続きサポートをお願いしたいと思います。私たち教職員も子どもたちを全面的に支えてまいります。
 2学期は、体育祭を始めとする多くの行事をとおして、学年の絆、全校生徒の絆、さらには子どもたちと保護者・地域の皆様、教職員との絆がより深まり、より強固なものとなっていくことを期待しています。

学校評価アンケート(生徒)

 7月と12月に、学校評価アンケートを実施しています。この結果を分析・検討し、教育活動を進めています。以下は7月の生徒アンケートの回答です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○5教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○技能4教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○家庭学習をするように努力した。

○学校では時や場に応じて、進んで挨拶している。

○学級の絆を深めるため、他を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○学校の絆を深めるため、他学年を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○自分は体力が向上したと思う。

○テレビやゲームの使用時間が長くなりすぎないようにしている。

○十分な睡眠時間がとれるように意識して生活している。

学校評価アンケート(保護者)

 こちらは保護者向けアンケートです。生徒と同時期1学期末に回答をいただいた結果です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○学校(学級)だよりで、学校や生徒の活動の様子を伝えている。

○地域と連携して特色のある活動ができるよう努力している。

○子どもが楽しく学校生活を送れるよう努力している。

○子どもが授業を理解し、分かるように努力している。

○子どもが家庭学習を行うよう努力している。

○子どもが体力をつけられるようにしている。

○保護者の声に誠意をもって対応している。

○子どもに対してきめ細やかな指導をしている。

○一人一人の子どもを大切にしている。

私の中高生時代(第3回 渡辺利一教頭)

──中学校時代のことを教えてください。
 私の中学時代は部活動がメインでした。部活動では野球の投手をしていたので、走り込みを頑張り、試合を作れる投手になることを目指しました。勉強面は、好きな社会科ばかりを一生懸命取り組んでいた記憶があります。中学1年生の時の夢は、タクシーの運転手になることでした。小さい頃から車が好きだったからです。中学3年生の時に、学校の先生になりたいと思うようになりました。中学校生活がとても楽しかったからです。
──高校進学はどうしましたか?
 中学2年生までは、自宅から一番近い高校を進学先に考えていましたが、中学3年生になってから志望校を変更しました。私は、自分に甘い人間で、何かあると必ず楽な道を選んできました。厳しい環境でなければ自分は何もしないで終わると考え、自宅から少し遠い、文武両道の学校を選びました。
──高校生活はどうでしたか? 高校では、漫画「スラムダンク」の影響から、バスケットボール部に所属しました。なかなか試合に出ることはできませんでしたが、あきらめない心と、仲間を応援することの大切さを学びました。勉強面では、日本史の授業が楽しく感じました。その先生に憧れ、休み時間などには、社会科教官室に歴史の話を聞きに行きました。しかし社会科以外の教科は赤点ギリギリの成績でした。たくさん補習にも参加して、なんとか進級することができました。
──高校卒業時の進路選択は?
 私は高校2年生の時に、中学校の社会科の先生になると決めました。そして、クラスの仲間に「高校を卒業したら中学校の先生になる。」と宣言しました。するとクラスの仲間から笑われ、こう言われました。「まず、大学に入って先生の免許を取らないとなれないよ。」私は何もわかっていませんでした。高校を卒業したら誰でも先生になれると思っていたのです。さらに仲間から追い打ちをかけるように「大学で免許を取ったあと、都道府県の採用試験に合格しないとなれないよ。」と。そのとき私は、自分自身の無知を知りました。知らないことは恐いことだと思いました。私はその日から、社会科以外の教科の勉強も始めました。しかし、2年間さぼっていた穴はなかなか埋まりません。模試などは受けていたので、北海道から沖縄まで、合格の可能性のある大学を探し始めました。そして、両親に頼み込み、予備校の夏季講習や冬季講習にいかせてもらいました。浪人することは考えていなかったので、徹底して勉強したことを覚えています。6つの大学を受験し、1つだけ合格することができました。
──中学生の皆さんにアドバイスをお願いします。
 テレビである人がこんなことを言っていました。「夢や目標は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。」私は納得しました。ただし、逃げることも悪いことではないと考えます。夢や目標に立ち向かうパワーがないときは、おもいっきり逃げればいい。そして、パワーがたまったらまた挑戦する。夢や目標が必ず叶うとは思いません。しかし挑戦すればするほど、夢や目標に近づくことはできます。夢や目標は逃げませんから。スラムダンクの安西監督も言っています。「あきらめたらそこで試合終了ですよ。」と

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