佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【6月号】

2024.6.28

「新潟地震」から60年 ~新たな決意~

校長 本間学

 1月1日に発生した「能登半島地震」から半年が過ぎました。亡くなられた方は、その後の災害関連死も含めると約300人にのぼります。改めてご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復旧・復興を願っています。
 さて、1964(昭和39)年6月16日に発生した「新潟地震」から60年が経ちました。また、2004(平成16)年10月23日に発生した「新潟県中越地震」からは20年が、さらに、2007(平成19)年7月16日に発生した「新潟県中越沖地震」からは17年が過ぎようとしています。いずれも新潟県内に大きな被害を及ぼした大地震でした。
 新潟地震では、佐渡は震度5(当時の基準で最大震度)の激しい揺れを観測し、両津港には3mを超える津波が襲来しました。新潟市では、石油タンクから原油が流失し、その後火災が発生し、1か月近くも燃え続けました。また、液状化現象によってアパートは横倒しになり、完成したばかりの昭和大橋は信濃川に落下しました。
 新潟地震の発生は午後1時2分。ほとんどの学校が昼休みの最中でした。中越地震は日曜日の夕方6時前、中越沖地震は「海の日」の昼前にそれぞれ発生しました。
 2018(平成30)年6月18日朝8時前に発生した「大阪北部地震」では、登校中の小学生が、倒れてきたブロック塀の下敷きになって亡くなりました。
 学校での地震を想定した避難訓練では、授業中の発生を想定して行うことが多く、教師の指示で教師の誘導で避難場所へ逃げます。しかし、実際は、地震がいつ起きるか、どんな状況下で起きるかは予測できません。「その時」に、自分で考え判断し適切な行動がとれることはとても大事なことです。当校の避難訓練も、様々な状況を想定して計画し実施しています。
 私たち教職員が常に想定しておかなければならない「危険」は、地震や津波などの自然災害だけでなく、火事や交通事故、熱中症等様々です。
 2001(平成13)年6月8日には、大阪教育大学附属小学校に刃物を持った男が乱入し、小学生や教員が次々と襲われ、多くの死傷者が出る痛ましい事件が起きました。この事件を契機に学校では不審者対応の避難訓練も行われるようになりました。
 子どもたちの生活空間は、学校の中だけでなく、家庭や地域にも広がっています。地震に限らず校内外で、自らの安全を脅かすことが起きたとき、自分の身を守る行動がとれること、さらに一歩、自らの安全を確保した上で、他の人たちにも支援の手を差し伸べることができたらなお素晴らしいことです。そのための訓練や指導を「避難訓練」の時だけで終わらせることなく、学級活動や道徳、総合的な学習の時間、また社会科や理科等教科の学習の中でも、「いざ!」という時に対応できる必要な知識や行動が身に付くよう、継続して訓練と指導を行います。
 子どもたちの命を守ること、また自分の命を守るための術を身に付けさせることは、学校のそして何より校長の大きな責務です。新潟地震から60年、能登半島地震から半年という節目を迎えて、改めてその覚悟と決意を新たにしました。



【地域・小中学校との共同防災訓練のようす】

下越地区中学校体育大会

 下越地区大会は6月12日(水)・13日(木)に陸上、6月21(金)・22(土)に野球、バスケットボール、それぞれの種目の大会が開催され、赤泊中は陸上競技部6名、野球部6名、バスケットボール部5名が出場しました。
 各部活とも善戦したものの、県大会への進出は叶いませんでした。保護者の皆様、地域の皆様、温かい声援をいただきありがとうございました。

激励会(6/10)

陸上競技部 出発

野球部・バスケットボール部出発

報告会(6/25)

選手のみんな、がんばった!!応援団、ありがとう!!

ゴミ0運動

 5月30日(木)に委員会ごとの班で、校外周辺の環境美化活動を行いました。中学校周辺のゴミを拾いきれいにすることができました。今回は2年生がリーダーとなり、準備・運営を行いました。

校内球技大会

 テスト終了後の6月4日(火)に校内球技大会が行われました。種目はポートボールで、職員チームも参加し、子どもたちとともに汗を流しました。

南佐渡中との交流活動

 6月6日(木)と19日(水)に南佐渡中学校との交流活動が行われました。6日は1年生が合同音楽、2年生が合同道徳の授業でした。19日は全校生徒で行き、耳鼻科検診を行ったあとに給食を一緒に食べました。少しずつ交流を深めることができています。

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