佐渡市立赤泊中学校

◀前号へ次号へ▶

学校だより【3月号】

2021.3.25

卒業式式辞より

校長 村川健太郎

 風柔らかく山笑う季節となりました。三寒四温を繰り返しながらも、本格的な春到来の兆しです。
 本日、佐渡市立赤泊中学校第74回卒業証書授与式を挙行するにあたり、PTA会長 渡邉将宏様、及び保護者の皆様からご臨席を賜りましたことを、心より御礼申し上げます。
 御存じのとおりの世の中の状況故に、規模を縮小しての開催となりましたが、卒業生12名の門出を祝う気持ちにいささかも変わりはありません。
 保護者の皆様におかれましては、義務教育終了という節目に際し、立派に成長した我が子の姿を前に、感慨深い思いをされていることと拝察いたします。「這(は)えば立て、立てば歩めの親心」、無償の愛で慈しみ、育ててこられましたお子様の門出を、職員一同、お祝い申し上げますとともに、これまで当校にお寄せいただきました多大なるご協力とご支援に、心から感謝申し上げます。
 さて、今ほど卒業証書を手にした卒業生の皆さん。改めて卒業、おめでとうございます。卒業証書の「証」は「あかし」という字です。中学校3か年の学びを終了し、すべての過程をやり遂げた証です。同時に皆さん一人一人の心と体の成長の証でもあります。卒業証書に書かれている文字数は少ないですが、文字と文字の間に、また、行と行の間に、数多くの思い出と成功体験が詰まっています。軽くて重い証書です。
 赤中生の最大の魅力は、素直で、かつ、常に前向きであることです。大きな行事での活躍はもちろん、日常生活でも決して手を抜かないしなやかな強さがあります。そんな信頼に値する生徒集団の常に先頭に立ってくれていたのは目の前にいる3年生の皆さんです。
 今年度は、コロナ禍により、各種大会やコンクールなどの中止や延期が続き、多くの我慢を強いられた年でした。しかし、3年生を中心に、できることを精一杯やろうとする態度、ひたむきに、全力で取り組む姿に、何度も何度も心が熱くなりました。
 各種行事では、一人一人が個性を発揮しながら、仲間同士の絆を大切にし、汗と涙、笑顔があふれる素晴らしい時間を紡ぎ出してくれました。そして、最後にはいつも感動と爽やかさが残りました。
 全員で一つの目標に向けて協力し、それを為し遂げてきた経験は、皆さんにとってかけがえのない財産です。

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」

 このことばを覚えていますか。卒業後も、周囲に対する感謝の気持ちを決して忘れることなく、夢と希望をエネルギーに、笑顔で元気に歩き出してください。
 皆さんの前途に幸多かれと祈り、式辞といたします。


第74回卒業証書授与式

 3月8日(月)令和2年度第74回卒業証書授与式が挙行されました。12名の卒業生が在校生、保護者、職員の祝福を受け、立派に卒業の日を迎えることができました。式終了後には全校合唱「キセキ」と卒業記念合唱「桜ノ雨」を歌いました。12名の卒業生がこれから大いに活躍してくれることを期待します。


答辞

 卒業生代表 岩崎龍斗

 桜の蕾も膨らみ始め、やわらかな春の日差しを感じる季節になりました。今日私たち12名は赤泊中学校を卒業します。
 新しい制服に身を包み、希望に満ち溢れていた入学式からもう3年が経ち、時の流れを実感します。12人の仲間と過ごした3年間は、毎日が楽しく、様々な経験をしながら、心も体も、たくましく成長することができました。そして、今日のような素晴らしい日を迎えることができ、とてもうれしく思います。
 1年生の頃は、初めてのことばかりの1年間でした。初めての部活動、初めての定期テスト、そして初めての学校行事。慣れない中でもたくさんの人に支えられて1年間を送れました。
 特に心に残っているのが、初めての体育祭です。夏休み前から、紅軍・蒼軍に分かれ、準備を進めました。中学校では生徒が主となっての活動が増え、行事を成功させるためにみんなで力を合わせる赤中の絆の深さを実感できました。私は仲間と共に勝利を目指すその姿に感動しました。
 2年生。初めて後輩ができ、中学生としての自覚を新たに実感しました。職場体験で学んだ働くことの尊さ。先輩方から引き継いだ伝統の重み。その全てが私たちをさらに成長させてくれる原動力となりました。
 そして3年生では、1年生の時とは反対で最後のことばかりの1年間でした。特にその思いが強いのは、部活動です。
 部活では、各部がそれぞれの目標に向かって、努力を積み重ねてきました。時には、上手くいかないときや、苦しい思いをしたことも多くあったと思います。私自身も練習を重ねても結果が出ずに辛い思いをたくさんしました。しかし、仲間と共に大きな壁に打ち勝つ喜びや、継続の力が結果に繋がることを、身をもって学ぶことが出来ました。
 最終年度はコロナ禍で不自由な思いを経験しましたが、私はこの3年間を通して、12人の仲間と過ごしたかけがえのない毎日の幸せさを実感しました。そして、共に頑張った仲間や先生、保護者の方の支えにも感謝の気持ちでいっぱいです。この3年間での貴重な経験は、生涯何にも代えることができない最高の宝物です。
 在校生の皆さん、皆さんには、自分を支えてくれるたくさんの人達がいます。この先、独りでは乗り越えることができない困難にきっと突き当たると思います。そんな時に皆さんには心強い仲間がいます。自分を支えてくれる人たちを大切にし、みんなで助け合って、さらにより良い赤中を築き上げてほしいと思います。
 そして、熱心に指導してくださった先生方。
 いつも優しく、時に厳しく私たちを温かく見守り、たくさんの言葉を私たちに注いでくださいました。私たちは先生方から学んだことを胸に刻み、これからの人生を歩んでいきます。本当にありがとうございました。
 そして、お父さん、お母さん、私たちをこんなに立派に育ててくれてありがとうございました。そして、たくさん迷惑をかけてしまってごめんなさい。温かい応援が、いつも私たちの大きな励みになりました。もうしばらく迷惑をかけますが、よろしくお願いします。
 そして最後に3年生の皆さん、皆さんとは、保育園の頃から一緒でした。たくさん話して、たくさん笑い、時にはけんかもして、そんな毎日が本当に幸せでした。これからもずっと大好きなみんなと一緒に過ごしていきたかったです。
 そんな毎日も今日で終わってしまい、私はとても寂しく思います。でも、私たちは離れても心は繋がっています。それぞれの場所でみんなが輝けるよう頑張っていきましょう。そして、またいつかみんなと元気に会うことができるのを楽しみにしています。
 私たち12名は、小さな芽から大きな花を咲かせました。そしてそれぞれが未来へ飛び立とうとしています。いつかもっと大きくきれいな花を咲かせます。それまで是非温かい目で私たちを見守ってくれたらと思います。
 最後に、これからの皆さんのご健勝と赤泊中学校の益々の発展を心からお祈りして、答辞とさせていただきます。
 今まで、本当にありがとうございました。
 令和3年3月8日


離任の挨拶

 令和2年度末をもって、4名の職員が退職、転任します。4名からの離任の挨拶を掲載します。

校長 村川健太郎 (4年在籍 定年退職 佐渡市教育委員会へ)

 赴任してきた日がつい昨日のことのようです。多くの出会いと喜び、刺激と感動をもらい続けてきたこの4年間はまるで宝箱のようです。生徒、保護者そして地域の皆さまに、輝きに満ちあふれた未来が訪れますことを祈念しております。ありがとうございました。

教諭 本間吉昭 (1年在籍 金井中へ)

 残念ながら,赤泊中学校には赴任して1年だけの勤務となってしまいました。4月からは,新採用教員の指導教員として働くことになりました。また,お会いできると思いますので,よろしくお願いします。

教諭 木村浩美 (6年在籍 畑野中へ)

 6年間、大変お世話になりました。とても素直な心をもち、仲間の喜びを一緒に分かち合える素晴らしい生徒たちと幸せな時間を過ごすことができました。温かく見守ってくださった保護者、地域の皆様に感謝いたします。ありがとうございました。

庁務員 菊地優子 (4年在籍 退職)

 活き活きと活動するみなさんの姿から、たくさんの感動を頂きました。協力的な地域・保護者の皆様、大変お世話になりました。赤泊の宝、赤中生の益々の活躍をお祈りいたします。ありがとうございました。


◀前号へ▲TOPへ次号へ▶