佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【5月号】

2020.5.26

多様な視点で考えよう 〜鳥の目、虫の目、魚の目〜

校長 村川健太郎

<5月13日 JRC登録式にて>
 JRCとは青少年赤十字(Junior Red Cross)を意味し、世界192の国に広がっている世界的組織で、日本国内では約13,000校が加盟しています。赤十字社はスイスの実業家、アンリ・デュナンによって1863年に創設されました。傷病者救護活動を目的とした人道支援団体で、国籍や人種、戦争での敵味方の区別なく、等しく命を守る活動を行っています。クリミア戦争(1853〜1856)で負傷兵の救護にあたったイギリスの看護師、ナイチンゲールは「戦場の天使」と讃えられましたが、デュナンは「ナイチンゲールというお手本があったから赤十字社を作ることができた」と語っていたそうです。

 JRCの3つの柱は、「健康・安全」「奉仕」「国際理解・親善」です。また、推進する態度目標は、「気づき、考え、実行する」です。「気づく」ためには、多様なものの見方が必要です。それは例えて言うならば、「鳥の目、虫の目、魚の目」にあると思います。

 鳥は大空を飛び、高い上空から地上を見下ろしています。鳥には下界の広い世界が見えています。鳥の目とは「全体像を見る」「広い視野で見る」ということです。
 一方虫は、地面や木の幹、葉の裏や水面、地中、いろいろなところを這い回り、歩き回っています。虫には近くのものが良く見えています。虫の目とは「対象を絞って見る」「近くで見る、よく見る」ということです。
 また魚は水中で、海の潮や川の流れの中で泳いでいます。魚は体に感じる流れを敏感に感じ取っています。魚の目とは、「空気や水・時間の流れを感じる」「向き、方向を見る」ということです。
 みなさんにはぜひ、「鳥の目、虫の目、魚の目」を働かせて、自分の回りのいろいろなものに対して「気づき」を深めてください。さらに考えるための思考力、実行するための実践力が必要となります。JRCの態度目標である、気づき、考え、実行できる赤中生になってください。

 3月からの臨時休校から2か月以上が経過しましたが、新型コロナウイルスの影響で、がまんを強いられる年度がスタートしています。日常のありがたさを噛み締め、1日、一瞬を大切に、自分をコントロールする力をつけて欲しいと思います。
 制限のある中ではありますが、一人一人が今できることを精一杯取り組み、目標を持って学習に諸活動に励んでください。


生徒会スローガン決定

 5月22日(金)臨時休校の影響で延期となった、生徒総会を開催しました。
 今年度の生徒会本部が目指す学校の姿は「誰もが明るくあいさつができ、自主的・積極的に行動できる赤中」です。
 審議の結果、今年度の生徒会スローガンは、「Energy 〜みんなの力は無限大〜」に決定しました。
 このスローガンには、赤中生徒全員で活気ある学校にしたいという思いが込められています。また、みんなの力があればどんなことでも成し遂げられる、乗り越えられると考え「無限大」としています。
 今年度の生徒会活動に期待しています。


部活再開

 5月18日(月)より部活動も再開されました。6月の大会は残念ながら中止となりましたが、生徒は生き生きと活動に取り組んでいます。


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