佐渡市立赤泊中学校

◀前号へ次号へ▶

学校だより【1月号】

2022.1.25

るるぶ(生活見直し)週間を終えて

〜各ご家庭での取組に感謝〜

校長 本間祐一

 赤泊地区では、小学校・中学校の教職員で組織する「小中連携委員会」があります。全教職員が、授業改善を通して学力向上を実現させる「教師力向上部会」、いじめ根絶や社会性の育成を図る「人間関係づくり部会」、体力の向上及び、健康意識の向上を目指す「健康な身体つくり部会」のいずれかに所属し、児童生徒の健全育成に資する活動を行っています。
 1月13日(木)から19日(水)にかけて、「健康な身体つくり部会」の事業の一つである「るるぶ週間」が行われました。

「る・る・ぶ」とは、
「る」→ 食べる(朝ごはんをしっかり食べる)
「る」→ 寝る(十分な睡眠時間をとる)
「ぶ」→ 学ぶ(しっかり学習する)

の語尾文字をとったもので、年間に3度実施し、その中の1日に「ノーテレビ・ノーゲームの日」を設定しています。(ちなみに、旅行情報誌「るるぶ」は「見る・食べる・遊ぶ」の略だそうです。混同することもないと思いますが…。)
 学校保健だより「My health, Your health」や「赤泊地区学校保健委員会だより」等でもお伝えしていますが、あらためて、各ご家庭の協力に心から感謝申し上げます。ややもすると、「家庭のことにまで口を出すな」とか、「何で親までノーテレビなど制限されなければいけないのか」というようなご意見も散見されるかなと覚悟していましたが、少なくとも現在まで否定的なご意見を耳にすることはありませんでした。
 それどころか、「家族と話をしたり読書や勉強をしたりする時間が増えました」、「達成できない項目があったので、しっかりと声かけしたい」等の記述を目にし、その前向きな姿勢に頭が下がる思いです。
 この取組は、高度に成熟していく情報化社会に抗うのではなく、情報機器の取り扱いを含む生活課題を見つけ、自ら改善していこうとする自己コントロール力の素地を育むものです。今後、ますます重要と言われる、マネジメント能力やプランニング能力と言われるものに通じます。
 下のグラフは、11月中旬から下旬にかけて行われる第2回目の経年推移グラフです。平成27年から令和3年までの推移を見ると、それぞれの調査項目において一進一退を繰り返しながらも、高いレベルになってきているのが分かります。これは、家族ぐるみ、地域ぐるみで取り組んでいただいている成果に他なりません。
 今後は、赤泊地区の学校保健委員会にて学校医、学校歯科医、学校薬剤師、地域保健師、小中保護者代表、保育園の皆さまからご指導、ご助言等をいただきながら次年度につなげたいと考えています。
 今後とも、ご協力をお願いいたします。

学校評価アンケート(生徒)

 12月の学校評価アンケート結果です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○5教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○技能4教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○家庭学習をするように努力した。

○学校では時や場に応じて、進んで挨拶している。

○学級の絆を深めるため、他を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○学校の絆を深めるため、他学年を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○自分は体力が向上したと思う。

○テレビやゲームの使用時間が長くなりすぎないようにしている。

○十分な睡眠時間がとれるように意識して生活している。

学校評価アンケート(保護者)

 こちらは保護者向けアンケートです。2学期末に回答をいただいた結果です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○学校(学級)だよりで、学校や生徒の活動の様子を伝えている。

○地域と連携して特色のある活動ができるよう努力している。

○子どもが楽しく学校生活を送れるよう努力している。

○子どもが授業を理解し、分かるように努力している。

○子どもが家庭学習を行うよう努力している。

○子どもが体力をつけられるようにしている。

○保護者の声に誠意をもって対応している。

○子どもに対してきめ細やかな指導をしている。

○一人一人の子どもを大切にしている。

宇宙の仕事

 民間企業を定年退職後に地元赤泊にUターンした、数学の石切講師に聞きました。
――どんな学生時代でしたか?
 当時の赤泊中は木造校舎でトイレは汲み取り式、一教室に40人程詰め込まれた状況でしたが、何の不自由も感じず楽しい学校生活でした。高校は佐渡高校へ進学しました。旺文社の大学受験ラジオ講座を聞きながら毎日勉強したのが懐かしく思い出されます。
 大学は工学部に進学し、コンビナートや化学反応装置など化学プラントについて学ぶ学科を選択しました。卒業研究ではメッキ工場のシアン廃液の無害化処理というテーマを与えられ、毎日あの猛毒の「青酸カリ」を溶液に溶かして、分解装置から出てくる溶液のシアン濃度を測っていました。今から考えると事故もなくよくそんな実験をしていたものだと思います。
――就職はどうされましたか?
 私は長男ということもあり、佐渡の羽茂にある内藤電誠工業に就職しました。しかし4年ほどで川崎市の本社転勤となりました。半導体産業にも陰りが見え始めていたため、転職を模索ました。半導体関連技術を活かせる会社を探していたところ、宇宙開発事業団(現在のJAXA)と衛星製造メーカの共同出資で設立された会社があると知り、さっそく応募して採用されました。
――人工衛星にかかわる仕事ですか?
 JAXAの人工衛星プロジェクトに所属しました。GPM(全球降雨観測衛星)で各国の降雨観測衛星とデータをやり取りして、リアルタイムで地球各地の降雨状況を観察するという壮大なプロジェクトです。私は、人工衛星に搭載された電子部品が宇宙空間で問題なく動作するかの検証、試験などを行っていました。この衛星は2014年2月に打ち上げられ、現在も稼働中です。天気予報でよく登場する「ひまわり」の衛星画像は、あくまで雲の概要を示しているだけのもので、実際の降雨状況や予測降雨量などには、この衛星のデータが大きく活用されています。
――中学生にアドバイスをお願いします。
 懐かしの青春ドラマ「われら青春」の主題歌に「涙は心の汗だ たっぷり流してみようよ 二度と戻らない今日のために」という一節があります。
 まさに皆さんは今が青春。楽しい半面、色々な悩みもある時期だと思います。自分の向かう道もよく見えないと思いますが、失敗を恐れずいろいろなことにチャレンジしてください。二度と戻らない今日のために。

>>GPM-DPRスペシャルサイトへ

生徒会役員委嘱式

 来年度生徒会の本部役員と各委員長が会長より委嘱されました。12月の選挙で決定した会長、副会長率いる令和4年度生徒会のリーダーの皆さんです。よりよい赤泊中を目指し、活躍を期待します。

書記長:齊藤澪  書記:浅形美月  会計:金子侑叶
学級委員長:外内恋奈  広報委員長:椿梨玖
健康委員長:鶴間登生  応援団長:岩ヶ坂颯希

◀前号へ▲TOPへ次号へ▶