学校だより【12月号】
2021.12.24
コミュニケーション術
校長 本間祐一
先日、総合学習発表会を行いました。各学年の学習テーマに沿って、調査したこと・訪問や体験をして新たに気づいたこと・今後や未来について自分たちで考えたことなどを、班ごとに立派に発表している姿がありました。生徒のまとめる力、発表する力は確実に育っていると感じ、うれしい気もちになりました。
今回は、コミュニケーションのコツについて述べたいと思います。しかも友達同士の日常的なやりとりではなく、ややフォーマルな場面を想定した内容です。
まず前提として、コミュニケーションは「自分が何を話したか」ではなく、「相手にどう伝わったか」が重要だということです。みなさんは、自分の伝えたいことが相手にどれだけ伝わっていると思いますか。これには話す側の話す力と聞く側の聞く力の両方が必要ですが、一般的には話したい内容の半分も伝わっていないことがほとんどだそうです。伝えたいことが正しく伝わるように、私も気を付けて人前で話をしています。
ここで、大勢の前で意見を述べる、授業中に自分の考えを発表する、高校入試の面接など、伝えるべき内容を相手に確実に伝えるための、3つの方法を紹介します。
まず、1つ目は、「15秒程度にまとめて話す」ということです。人の集中力はたった15秒程度で途切れてしまうそうです。それを踏まえて仕事をしている人がいます。CMプランナーです。CMの多くは15秒で作られているそうです。もし1分あれば、15秒単位で4つのストーリーを組み立てるそうです。伝えたい要点をまとめて、短く話す。複数あるときは箇条書きのように1つの文を短く言う。これが1つ目です。
次に、「語尾をあいまいにしない」ということです。皆さんの話を聞いていると、体言止めで終わったり語尾の言葉が小さくて聞こえなかったりすることが時々あります。「・・・です」とか「・・・だからです」というように、最後まではっきりと話すことが大切です。語尾をあいまいにしない。これが2つ目です。
最後は「笑顔」です。大勢の人がいる前や、面接の最中にニコニコなんかできません、と言うかもしれません。大事な場面であればあるほど、人は緊張感から顔が引きつり、固まってしまうものです。しかし、楽しい話題の時は自然に笑顔が出ます。そこで、話す際に「う」の口ではなく「い」の口になるよう心がけます。これを行うと、見る人に笑顔の印象を与えることができます。「い」の口を意識して笑顔で話す。これが3つ目です。
他にもコミュニケーションのコツはあると思いますが、取り入れやすい3つの方法を紹介しました。3年生は、これからの面接練習や本番の面接の際に、ぜひ生かしてください。
保護者の皆様におかれましては、これまでたくさんのご支援とご協力をいただきましたことに、厚く御礼申し上げます。いろいろな場面で温かいご理解と応援をいただきました。本当にありがとうございました。今後とも赤泊中学校をよろしくお願いいたします。
皆様一人一人が健康で、元気に過ごすことを願っています。そして2022年が素晴らしい年でありますように、ご祈念申し上げます。
総合学習発表会
12月14日(火)、今年度の「総合的な学習の時間」のまとめとなる発表会を行いました。1年生は地元赤泊地区での調査活動を元に、2年生は赤泊の事業所での職場体験から、3年生は修学旅行や市内の調査、社会科での授業などを総合して新たな提言を、それぞれの学年がグループ単位で発表しました。
当日はご協力いただいた事業所の方や、保護者の方にもご来校いただき、充実した会となりました。学年ごとに、参観いただいた保護者の感想を紹介します。
1年 【赤泊・佐渡を知ろう】
●莚カカオクラブ
●赤泊の魚と甲殻類を知り尽くそう
●サンライズ城が浜の魅力を知ろう
●赤泊の民話
○声が大きくハキハキして聞きやすかった。
○クイズ形式は分かりやすかった。パティシエがんばって。
○チョコレート工場はまだいったことがなかったのでくわしく知れて良かったです。
○自分も実践し、感じたことまで発表されて良かった。
○ノロゲンゲが食べたくなるようなプレゼンでした。
○内容にとても惹かれて話を聞き入ってしまいました。
○赤泊だけでも数多くの民話があることをこの発表をとおして初めて知りました。
○コロナ禍で、こんなにお客さんが減っているのだと知りました。身近なのでもっと利用したいと思いました。
2年 【課題解決型職場体験】
●スマイル赤泊
●赤泊保育園
●サンライズ城が浜
●Aコープ赤泊店
○赤泊の良さを、色々とアピールできていて感心しました。
○観光を3コース考えたことは拡張性があってよかった。
○レクリーションを実際にやって見せてくれたのは良かったです。お年寄りにもやりやすそう!
○コロナ禍の中でも保育園で頑張って働いている保育士さんの大変さや園児の接し方についてよく学んでいました。
○どんなポップやポスターを作ったのか見たかった。
○昆布巻きは大変でしたね。
3年 【赤泊・佐渡の未来像】
●産業の視点から
●教育の視点から
●観光の視点から
○さすが3年生、現実的な課題に、有効な提言でした。
○「住み続けたい島に」というキャッチフレーズが良かった。
○空き家の利用、再生可能エネルギーを取り入れるなど、よく考えているなと思いました。
○本当に佐渡にも色々な分野の専門学校があれば、島外に出て行かなくてもいいのにと思います。
○まさに今直面している問題でした。佐渡の教育が豊かになるように動くことが大切だと思いました。
○提案にあったキャンプ、商品開発など、佐渡をアピールできるアイディアが良かったです。
○提案性があってよかった。修学旅行先から学んだことを盛り込みつつ、佐渡では~、と考えることも良かった。
羽茂高校郷土芸能部との交流会
12月9日(木)羽茂高校の郷土芸能部が来校し、踊りや歌、楽器の演奏を披露していただきました。その後、佐渡おけさ講習、楽器体験など、中学生との交流活動も行いました。羽茂高校郷土芸能部は全国、また海外にも遠征して公演している伝統ある部活です。生徒はその技の一つ一つに目を見張り、高校生と楽しく交流を行うことができました。生徒の感想を紹介します。
○全国大会でも活躍されている郷土芸能部の方々の発表を見て、とても感動しました。高校生が伝統を継承していくことはよいことだと思いました。あこがれだった郷土芸能部の皆さんと佐渡おけさが踊れてうれしかったです。
○今回郷土芸能をすごく近くで見させていただき、とてもうれしかったです。踊りは動きが揃い、楽器はきれいな音が出て、歌はCDかと思うくらい上手でした。練習を頑張っているのが伝わってきました。コロナが収まってたくさんの人の前で披露できるよう願っています。全国優勝という目標、応援しています。
○郷土芸能は、スポーツの団体戦で一人だけ勝っても意味がないのと似ていて、皆の中で一人だけ上手いのではなく、全員が技術をもっているからこそ素晴らしいものになったのだと思いました。
○佐渡おけさは、「楽しみながら踊る」ことができました。交流会では三味線の弾き方をやさしく丁寧に教えていただき、きれいな音を奏でることができました。また郷土芸能部の皆様と楽しいお話しができ、最高の一時を過ごすことができました。私も羽茂高校に入学し、郷土芸能部に入部させていただこうと思いました。
いのちの授業
12月10日(金)2・3年生は、「いのちの授業」を実施しました。長年産婦人科の看護師として出産に立会い、現在は助産所を開設されている本間加世美様を講師に迎え、思春期の性について、出産について、そして命の大切さについてお話をしていただきました。
生徒会役員選挙
令和4年度生徒会役員選挙が行われました。12月2日(木)の投開票、12月6日(月)の任命式をもって正式に会長、副会長が決定しました。当選者の抱負と、それぞれの自画像を掲載します。
会長 近藤勇輝
私は、「みんなが楽しめて笑顔あふれる」、そして、みんなが「学校に行きたい!」と思える赤泊中学校をつくっていきます。そのために、生徒会長としての自覚をもち、積極的に行動していきたいと思っています。赤泊中学校の生徒全員をまとめられるよう努力します。よろしくお願いします。
副会長 石塚涼平
私は副会長として、「みんながみんなを認め合い、高め合える赤中」を目指していきます。そのために、行事をもっと盛り上げるなど、全校生徒が楽しく学校生活を送れるような取組も考えていきます。より良い赤泊中学校のために、自分にできる最大限を尽くしていこうと思っています。よろしくお願いします。
副会長 小橋円子
先日の選挙では、信任投票をいただきありがとうございました。みなさんのおかげで念願の副会長という役職に就くことができました。これまでの生徒会役員としての経験を活かして、「毎日楽しい!」と思える赤泊中学校をみなさんと一緒につくっていきたいと思っています。副会長に選んでよかったと思ってもらえるよう精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
栄光の記録
第57回新潟県児童生徒科学研究発表会
奨励賞 南蛮エビについて 後藤陽菜乃
第2回漢字能力検定
3級 椿優那 石塚涼平 小橋円子 平野哲琉
4級 椿梨玖
令和3年度全国人権作文コンテスト
新潟県大会 優良賞 猪股雪那
佐渡大会 奨励賞 椿優那
今回、法務省より、赤泊中に感謝状が授与されました。