学校だより【3月号】
2022.3.25
卒業式式辞より
校長 本間祐一
保護者、ご家族の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。毎日の健康管理に心を配り、不安や戸惑いを受け止め、背中を押した日も少なくなかったのではないでしょうか。今立派に成長した姿を目の当たりにし、感慨もひとしおのことと思います。
お子様の門出を、職員一同お祝い申し上げますとともに、これまで当校にお寄せいただきました多大なる御支援と御協力に、心から感謝申し上げます。
さて、12名の卒業生の皆さん、皆さんは本日をもって、中学校3ヶ年、そして義務教育9ヶ年を修了しました。本当におめでとうございます。
今年度最高学年に進級した皆さんは、ウイズコロナ・ポストコロナが叫ばれる中、赤中の新たな歴史と伝統を築くべく、沢山のチャレンジと優れた成果を遺してくれました。
大雨が予想され、体育館での実施が濃厚と言われた体育祭では、「土砂降りでも外でやりたい」と訴え、団体種目を減らし、午後開催に踏み切ることで、グラウンドで熱戦を繰り広げることができました。滑ったり転んだりすることもありましたが、全力で取り組む名場面や感動が生まれ、まさに「絆は最強〜皆が輝いた」体育祭となりました。
その後も、文化祭や小中合同絆集会など、実施が危ぶまれる場面でも、決して諦めず「実施するためには」という視点と努力によって、数々の行事を成功させてくることができました。君たちの、その目標に向かって努力する姿は、在校生のお手本となり、憧れにもなりました。12月の令和4年度生徒会役員選挙において、例年になく多くの候補者が立候補し、決戦投票となったことはその現れです。皆さんは生徒会活動、部活動、地域貢献活動等において、常に在校生の一歩先を歩き、先輩としてのあるべき姿を示してくれました。後輩たちは皆さんの精神を引き継ぎ、次年度、校内外で新たな活動を展開してくれると信じています。このように、令和3年度の赤泊中学校を大いに盛り上げてくれた皆さんに、心から感謝し、餞(はなむけ)の言葉を贈ります。
「夢があり、タフで、賢い人になれ」
夢や目標をもち、達成に向けて粘り強く挑戦することの大切さは、ことあるごとに触れてきました。夢なんてきっと叶いっこないと、仮に誰かに笑われたとしても、失敗や失望にくじけそうになっても、どんなに逆風が吹いてもプライドをもち続けること、それが「タフ」の意味するところです。「賢い人」とは知識が豊富で物知りな人だけを指しているのではありません。賢い人とは「正解のない課題や問題に最適な答えを導き出す力」や「独自のひらめきや発想で新しい価値やものを創り出す力」のある人のことです。ではどうすればいいか、自分で獲得した知識や情報を自分の頭でじっくり考え、実際に行動に移すことで磨かれます。思考力は思考することで、判断力は判断することで、表現力は表現することを繰り返すことでしか身に付かないからです。「知識を知恵にかえていく」それが「賢い人」です。人生は選択の連続ですが、自分にとって何が最適な道であるのかを考えることが重要になります。そのために、「夢があり、タフで、賢い人」でいてください。
保護者・ご家族の皆様、希望に満ちた12名の卒業生の「自立に向けた歩み」を後押ししてくださるよう、今後ともよろしくお願い申し上げます。
最後にもう一度、卒業生の皆さんありがとう。そして、卒業おめでとう。
君たちを育んできた、ふるさと赤泊を愛し、かかわってくれたすべての人達への感謝を決して忘れず、心身共に健康で活躍されますことを心から願い、式辞といたします。
12名の旅立ち
3月7日(月)第75回卒業証書授与式が挙行されました。12名の卒業生が在校生、保護者、職員の祝福を受け、卒業証書を手にしました。卒業生のこれからの活躍に期待します。
答辞
やわらかな春の日差しを感じる季節となりました。今日私たち12名は赤泊中学校を卒業します。
新しい制服に身を包み、希望に満ち溢れていた入学式からもう3年が経ち、時の流れを実感します。この3年間は毎日が楽しく、様々な経験をしながら心も体も、たくましく成長することができました。そして、今日のような素晴らしい日を迎えることができ、とてもうれしく思います。
1年生の頃は、初めてのことばかりでした。初めての部活動、初めてのテスト、そして初めての学校行事。慣れないことばかりでしたが、先輩方が私たちを引っ張ってくれました。思い返せば、とても大きな存在でした。
2年生になり、私たちも「先輩」と呼ばれるようになりました。はじめは、後輩ができたことに違和感がありましたが、私たちが先輩としての自覚をもち始めたのは部活動でした。夏休みからは部活動を引っ張っていく立場になり、喜びと悔しさの両方をみんなで分かち合えたことは忘れられない思い出です。
3年生では、1年生の時とは逆に、すべてが最後のものばかりでした。中学校最後の体育祭はそれぞれがリーダーとなり、夏休み前から準備を進めてきました。うまくいかないことや苦しい思いをすることもたくさんありましたが、仲間同士で助け合い、励まし合ってきたからこそ熱く盛り上がる体育祭になりました。
中学校生活最後の1年間は私たちにとってとても思いで深く、一つ一つの行事、毎日の学校生活は何にも代えることができない大切な宝物になりました。そのように思えるのは、私たちが多くの人たちに支えられてきたからです。
在校生の皆さん、これから入学してくる新1年生を暖かく迎えてあげてください。そして、皆さん自身も、これから悩むことも増えていくと思いますが、一人で悩まずに相談してください。この学校には、親身になって相談に乗ってくださる先生方がたくさんいます。
そして、皆さんには心強い仲間がいます。自分を支えてくれる人たちを大切にし、みんなで助け合って、さらに良い赤泊中学校を築き上げてほしいと思います。
時には厳しく、そしてやさしく熱心に指導してくださった先生方。私たちを温かく見守り、たくさんの言葉を注いでくださいました。私たちは、先生方から学んだことを胸に刻み、これからの人生を歩んでいきます。本当にありがとうございました。
お父さん、お母さん、私たちをこんなに大きく育ててくれてありがとうございます。そして、たくさん迷惑をかけてしまってごめんなさい。家族のみんなの温かい応援が、いつも私たちの大きな励みとなりました。もうしばらく迷惑をかけますが、よろしくお願いします。
保育園の頃に出会い、そばにいることが当たり前だった友達。たくさん話して、たくさん笑い、時にはけんかもして、そんな毎日がとても幸せでした。
そんな毎日も今日で終わってしまいます。でも、私たちは離れていても心は繋がっています。それぞれの場所でみんなが輝けるように頑張っていきましょう。そして、またいつかみんなと出会うことができるのを楽しみにしています。みんなと友達になれて良かったです。本当にありがとう。
私たち12名は、小さな芽から大きな花を咲かせました。そして、それぞれが未来へ飛び立とうとしています。いつかもっと大きくきれいな花を咲かせます。それまで、ぜひ温かい目で私たちを見守ってください。
最後に、これからの赤泊中学校の益々の発展を心からお祈りして、答辞とさせていただきます。今まで、本当にありがとうございました。
令和4年3月7日
卒業生代表 猪股雪那
同窓会入会式
卒業式に先立ち、3月2日(水)赤泊中学校同窓会入会式を行いました。会長である後藤重幸様から歓迎の言葉をいただき、代表の林凰雅さんが誓いの言葉を述べました。後半は自分がこれから目指す姿を漢字一文字で表し、色紙に揮毫しました。
栄光の記録
「家庭の日」標語コンクール(3/12)
中学生の部 赤泊地区賞 2年 小橋円子
「笑い声 あふるる笑顔 家族の絆」
離任の挨拶
教諭 加藤充 7年在籍 定年退職 畑野中学校(再任用)
赤泊中学校では、何事にも前向きで気持ちの良い生徒、温かい保護者の方々の中で過ごすことができ、感謝しております。定年退職となりますが、再任用として畑野中学校に勤めることとなりました。7年間お世話になりました。本当にありがとうございました。
主任 葛野イツ子 4年在籍 定年退職
お陰様で、母校で定年を迎えることができました。生徒の皆さんが明るく頑張る姿にいつも励まされました。文化祭ではPTAバザーを担当しました。保護者や地域の皆様、ご支援ご協力をいただき、本当にありがとうございました。
教諭 渡部厚 3年在籍 加茂市立七谷中学校 教頭
赤泊中学校では、とても素直な生徒達と充実した日々を過ごすことができました。次は少し離れたところでの勤務になりましたが、赤泊での経験を糧とし、心新たに努力していきたいと思います。今までありがとうございました。
養護教諭 佐藤菜々実 3年在籍 行谷小学校
養護教諭人生初めての勤務校が赤泊中学校でした。少人数ながらも、何事にも一生懸命で素直な皆さんと3年間を過ごすことが出来て良かったです。皆さんの健康とこれからをずっと応援しています。3年間ありがとうございました。