佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【8月号】

2021.8.26

ウイルスの次にやってくるもの

校長 本間祐一

<始業式の講話より>

 2学期を迎え、なかなか見通しがもてない社会状況の中でも、やるべきことをしっかりと頑張っていきたい、という決意の表明がありました。力強さと同時に頼もしさを感じました。本当にそうあってもらいたいと心から願っています。
 7月末に、佐渡市で起こった新型コロナウイルス感染症のクラスターは、島民にこれまでにない恐怖と不安を与えました。佐渡で感じる初めての緊急事態だったのではないかと振り返ります。臨時休業をした学校もありました。8月5日から15日までは夏休み中の諸活動が一斉に中止にもなりました。部活動や大会参加が叶わず、悔しい思いをした皆さんもいることでしょう。その間、感染経路を特定し、感染拡大を最小限に食い止めるためにと、店名を公表したお店は、いわれのない誹謗中傷をたくさん言われたと聞いています。お店の人は、佐渡の人においしい食事や飲み物を提供したいと一生懸命頑張っていた人たちです。何も悪いことや嫌がらせをしたわけでもありません。そして、そのお店のことを悪く言う人たちもまた、佐渡の人たちなのです。
 私たちだって、いつ新型コロナウイルスに感染するか分かりません。風邪やインフルエンザと同じように、注意していてもかかることがあるかもしれません。その時に、このお店の人たちのように、みんなから非難をされたらどうでしょう。ウイルスの次にやってくるものはこの恐怖です。感染症の負のスパイラルによって感染は拡大していくとさえ言われています。
 負のスパイラル第1の感染は「病気」そのものです。未知のウイルスのため分からないことが多く、不安が生まれます。第2の感染は「不安」です。人間の生き延びようとする本能から、ウイルス感染に関わる人を遠ざけようとします。ここに差別や偏見が生まれるのです。間違った情報を鵜呑みにすると間違った考えを持ってしまいます。第3の感染は「差別」です。人は差別を受けるのが怖くて、熱や咳があっても受診をためらい、結果として病気の拡散を招くことになります。この感染症のスパイラルの怖さは、病気が不安を呼び、不安が差別を生み、差別が更なる病気の拡散につながることです。
 私たちは病気のウイルスに勝つことはできないかもしれませんが、この恐怖には打ち克つことができるはずです。ここで、YouTubeにアップされている、日本赤十字社の 「ウイルスの次にやってくるもの」 という動画を見てください。

 恐怖に負けないために私たちが心がけなければいけないことは、不確かな情報や間違った情報を信用しないことです。あなた自身がウソの情報を流さないように、冷静に客観的に行動をすることが大切です。そして、恐怖が遠ざかるように、日々の健康と笑顔を大切に生活しましょう。人は団結すれば恐怖よりも強くて賢いはずです。みんなで励まし合いましょう。みんなで応援し合いましょう。恐怖に振り回されずに、正しく知って、正しく恐れて、今の私たちにできることをそれぞれの場所でしっかりやりましょう。
 2学期は行事の多い学期です。私は、どの行事も中止にしたり縮小したりしたくはありません。もちろん、皆さんの安全や安心を考えて諦めるときもあるかもしれません。それでも、どうしたら実行できるのか、何を頑張ればいいのかを追求していきたいです。
 全校生徒と全職員一人ひとりが、自分の命と名誉を守り、規則正しい生活と感染防止対策をしっかり意識すること、みんなが団結して励まし合い応援し合って協力すること、差別や偏見など間違えた情報に振り回されずに冷静に落ち着いた行動をすることを約束してください。皆さんの協力が必要なのです。どうぞ、よろしくお願いします。

学校評価アンケート(生徒)

 毎年2回、アンケートを実施しています。この結果を分析・検討し、今後の教育活動を進めて参ります。以下は生徒からの回答の抜粋です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○5教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○技能4教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)

○家庭学習をするように努力した。

○学校では時や場に応じて、進んで挨拶している。

○学級の絆を深めるため、他を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○学校の絆を深めるため、他学年を思いやる言動を意識し、協力して行動した。

○自分は体力が向上したと思う。

○テレビやゲームの使用時間が長くなりすぎないようにしている。

○十分な睡眠時間がとれるように意識して生活している。

学校評価アンケート(保護者)

 こちらは保護者向けアンケートです。1学期末に回答をいただいた結果です。

そう思う Bどちらかといえばそう思う。 Cどちらかといえばそう思わない。 Dそう思わない。

○学校(学級)だよりで、学校や生徒の活動の様子を伝えている。

○地域と連携して特色のある活動ができるよう努力している。

○子どもが楽しく学校生活を送れるよう努力している。

○子どもが授業を理解し、分かるように努力している。

○子どもが家庭学習を行うよう努力している。

○子どもが体力をつけられるようにしている。

○保護者の声に誠意をもって対応している。

○子どもに対してきめ細やかな指導をしている。

○一人一人の子どもを大切にしている。

佐渡の課題に取り組む

 7月26日(月)~28日(水)の3日間、2年生が職場体験を実施しました。佐渡市全体で現在進めているのが職場から与えられた課題を解決すべく、体験に取り組む「課題解決型」職場体験です。生徒はAコープ赤泊店、赤泊保育園、スマイル赤泊、サンライズ城が浜の4箇所の事業所様のご厚意により、体験に取り組ませていただきました。

Aコープ赤泊店:Aコープにたくさんの人を呼び寄せるには。

赤泊保育園:子どもたちが遊べる水遊びのための道具をつくろう。

スマイル赤泊:新しいレクリエーションを企画しよう。

サンライズ城が浜:佐渡の良さ、人の良さ、赤泊の良さを知ってもらうには。

栄光の記録

県カデット卓球大会佐渡地区予選会(7/23)

男子ダブルス 1位 椿梨玖 平野哲琉
14歳以下男子シングルス 1位 平野哲琉
13歳以下男子シングルス 3位 菊池時生
女子ダブルス 1位 小橋円子 浅形美月
14歳以下女子シングルス 2位 小橋円子
13歳以下女子シングルス 2位 浅形美月
13歳以下女子シングルス 3位 石塚柚奈

以上、県大会進出(コロナウイルス感染拡大のため、県大会中止)


わたしの主張 佐渡地区大会(8/24)

奨励賞 林凰雅

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