佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【9月号】

2021.9.24

最高の体育祭をありがとう。「さあ、テストだ!」

校長 本間祐一

 過日の体育祭は、県独自の「特別警報」発令中での実施となりました。またこの時、低気圧が停滞しており、気圧が不安定な時期と重なりました。
 当校の体育祭は、雨天の場合は順延せず、体育館での実施が当初の予定でした。その場合、「感染拡大防止マニュアル」による『密』の状況を避けるため、無観客での実施となります。しかし天気予報では雨がほぼ確定的でした。
 無観客では実施したくない、かといって生徒の安全や健康を考えたら体育館実施も止むを得ない。その結果、たどり着いた案が、「土曜日の午後から半日日程による体育祭」でした。生徒や保護者の皆様には、直前まで予定が二転三転し、ご迷惑をおかけしました。楽しみにされていたと思われる親子競技もカットさせていただきました。大変申し訳ありませんでした。
 当日はやはり雨でした。しかも、生徒が登校する12時30分頃が一番強い降りでした。心配顔で来場される保護者の方々に、「このまま外でやらせてください」とお願いをすると、「どうぞ、どうぞ。子どもは絶対外でやるんだと言っていましたから」とか、「雨の体育祭も思い出に残るでしょう」とか、「私たちも見られることが嬉しいですから」などと、どのご家庭からも温かいお声がけをいただきました。

 考えてみますと、当校のPTA総会は100%の参加率でした。いつも温かく学校や生徒のことを見守り、支援してくださる保護者のいる学校でした。その皆様のご理解のおかげで、体育祭は外で実施することが叶ったのです。しかも後半、ついに青空が見えました。
 生徒も、一人一人が「競技者として」、「応援者として」、「運営者として」、躍動感にあふれた最高のパフォーマンスを発揮してくれました。様々な制約や変更の中でも、力を合わせて最高のものを創り上げようと努力し、そして成功させることができました。この体験は全員の共有財産にしましょう。
 今までにない異例の体育祭だったかもしれません。しかし、体育祭を成功させるために、生徒と職員と保護者が今まで以上に一致団結して実現した、最高の体育祭だったと思います。本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
 さて、暑さも峠を越し、過ごしやすい秋に向かいます。スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…、いろいろありますが、ぜひ、爽やかな気候の中、学びの秋も実践してほしいものです。
 1学期に市内中学校で行った「家庭学習時間調査」によると、市内中学校の通常時の平均学習時間は65分、テスト前1週間の平均は125分でした。これに対し、赤泊中学校は通常時が88分、テスト前が128分と、いずれも市内中学校の平均値を上回っています。赤中生の皆さんがよく頑張っている様子が分かります。ただ、これはあくまでも平均値であって、全員が等しく努力しているというわけではありません。1学期に反省をした人は今から頑張ってください。
 また、学習の「量=時間」だけでなく、「質=内容」の部分も見直してみましょう。テレビを見ながら、音楽を聴きながらの学習では、集中力は4割反れるとも言われます。体育祭や駅伝練習で見せたみんなの集中力を、ぜひ学習に向けてください。自分の苦手な教科や問題に、正面から向き合ってください。月曜日から第2回定期テストが始まります。

体育祭名場面

「幻の」親子学年種目

 コロナウイルス感染拡大の影響で、プログラムが半日日程に削減され、当初予定されていた親子学年種目を中止せざるをえませんでした。しかし、予行練習の際には、「幻の」親子学年種目のプログラムを行い、大いに盛り上がりました。

1年:親子リレー玉入れ

2年:二人三脚~お手伝いで親子の絆を深めよう~

3年:一発逆転!?親子障害物レース

図書館の仕事

 佐渡市の各学校には図書館事務職員が配置されています。当校の早川司書に図書館の仕事について話を聞きました。
――主な仕事の内容について教えて下さい。
 購入図書の選定、蔵書リストの作成、本の保護など本の管理に関することです。図書館だよりなど、広報も行います。「レファレンス」といって、利用者の求める情報がどの本にあるか的確に探し出すことが司書の最も専門的な仕事になります。よりよいサービスを提供するには、他の図書館との連携、利用者とのコミュニケーション能力も必要不可欠です。
――本の魅力とは何でしょうか。
 本とは、人間を様々な方向からを支えてくれるものだと思います。私自身の中学生時代、小説の中の言葉から、自分の感情の理解につながるものを得られて安心したことを覚えています。一方、新しい視点と理路整然とした文章は、思考をまとめ、言葉を紡ぐためにとても有益です。
――学生時代の様子を聞かせて下さい。
 中学校時代は図書委員会の副委員長でした。高校で出会った司書の先生が、地域でも幅広く図書の活動をされていて、大きな影響を受けました。その後大学に進み、司書の資格を取得しました。大学ではコンピュータによる文書作成や動画編集、ホームページ作成など、デジタルに関する内容も多く学びました。現在は、図書館でもデジタル化が進み、文化資料のデジタル化に関する専門家である「デジタルアーキビスト」という職業もあります。
――中学生に向けたアドバイスをお願いします。
 これから進学や就職を考える皆さんは、「知識のギャップ」を減らしておくことが大切だと感じています。中学校の職場体験や高校でのインターンシップなど、実際その職業に就いている方から話を聞き、詳細な生の情報を集めて下さい。可能な限り自分の納得ができる仕事ができるよう動いてみて下さい。その際は図書館もお手伝いしますので、是非足を運んでください。

栄光の記録

ソフトテニスオール佐渡夏季選手権大会(9/23)

中学生女子の部 1位 齊藤澪 外内恋奈

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