佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【11月号】

2022.11.25

チームワークを大切に

校長 本間祐一

 11月10日にアミューズメント佐渡を会場に、佐渡市中学校音楽発表会が開催されました。佐渡市のそれぞれの中学校が、この日のために演奏や合唱の練習を繰り返し、その成果を発表し合いました。
 赤泊中学校は、全校生徒による合唱を2曲披露しました。夏以降、音楽の先生がいる日もいない日も、自分たちで計画を立てて練習に励んできました。ソプラノやアルトパートに男子も加わって、バランスの取れた3部混声になるようにハーモニーを追求してきました。文化祭の場でも発表しましたが、その後の合唱練習を通して全校生徒がさらに一丸となっていることが伝わってきました。本番での発表は本当に美しいハーモニーで、他校の生徒や職員から褒められるほど心を打つ合唱でした。素晴らしかったです。

 先月号で、合唱練習においてトラブルは皆無であったとお伝えしました。しかし、小さな口論や不調和音がなかったというわけではありません。あるとき、なかなか音程が取れない生徒に、一緒に練習していた友達がイライラして「何度言ったらできるの!」と言ってしまいました。うまくできないからこそ練習しているのにダメ出しされたため、その生徒も言い返して、口論になりかけたのでした。
 けんかをしたままでは練習になるはずがありません。どちらも、良い合唱にしようと思っています。このことがよく分かっている2人は、すぐに仲直りをしました。
 同じようなことが、皆さんの周りでも起きていませんか?
 今、中学校では令和5年度の生徒会役員選挙に向けての選挙活動が始まっています。2年生を中心に、立候補についての相談を担任の先生に話したり、クラスのみんなに打ち明けて協力を呼びかけたりしています。

 「より良い学校にしたい」という思いは、一緒に生活するみんなの願いでもあります。このことを忘れないようにしましょう。
 合唱では、担当するパートがそれぞれ決まっています。そのパートが出せる音や、曲全体の中で発揮している効果を、みんなは学んできたはずです。その人にはその人の役割があるのです。
 「立候補したから目立っている」「選挙に出ないから関係ない」などという人はいないと思いますが、学校においてはどちらも大切な生徒、大切な役割です。自分に任せられた役割をきちんと果たすことと同時に、チームのメンバーが果たしている役割を尊重することが重要です。
 一人一人があなたと同じように、自分の役割を果たそうと努力しています。その努力を認め合うことが大切です。もしうまくできない人がいたら、上手にできている人から、その方法を聞きましょう。きっと、解決策はたくさんあります。けんかになる前に、周りにいる友達や先輩、先生、そして家の人などに相談しましょう。
 チームの目標をもつこと、それぞれの役割を知り尊重すること、一人一人の努力を信じること、より良くするための工夫をみんなで話し合い、思い描いた姿になっているかを確認すること、これが成功に導くための秘訣です。
 今年の赤中がそうであったように、学校をより良くするためには、学校というチーム全体が良くなることがカギです。誰か一人だけが頑張っても、チームは良くなりません。チームとしてみんなが高まっていくことで、行事や学校生活を充実したものにしていきましょう。
 そして、この選挙を全校生徒で盛り上げましょう! 

全校絆集会 開催

 11月17日(木)生徒会主催の「全校絆集会」が開かれました。この集会は赤泊小学校の児童と共に、赤泊から「いじめ0」を目指すという目標を掲げ、取り組んでいる活動です。この日を迎える前から、小中のオンラインで、また、中学生が小学校に行って、合同での道徳を繰り返し、いじめについての議論を行ってきました。当日は小学5・6年生が赤泊中に来て、中学生とともに話し合い活動を行いました。

 当日は、20年以上教員として勤め、現在はカウンセラーとして活躍されている生方直(うぶかた なおし)様より参加いただき、講演及び助言をいただくこともできました。

 いじめをなくすにはどうするか。もしいじめの現場に出会ったら。いじめの加害者になってしまったらどうするか。児童生徒は真剣にこの問題に取組み、それぞれの答えを探していました。当日のワークシートの一部を紹介します。

問い:いじめに気付いた後の行動として大切なことは?

・自分がいじめをしていたと気付いたときはすぐに被害者の人に謝り、早急にいじめをやめる。

・加害者はまず一番に謝ることが大切だと思った。傍観者は相手の気持ちを聞き、先生に相談することが大切だと思った。いじめの代わりに、みんなを笑顔にさせたり仲良くしたりして相談できる環境を作りたい。

・自分はいじめをしていたら一人で謝ることはできないので、相談相手を見つけてすぐ謝りに行きたい。そして自分の行動を振り返りながら過ごしたい。

・やっぱり自分が加害者側だった時に被害者の方に素直に謝罪するのは難しいと思いました。そしてその一瞬だけ反省の意を示すのではなく、時間を掛けて償っていくことが一番大切だと思いました。

・(いじめをしてしまったら)まずは謝ると思っていたけど、他の人の話を聞いて、謝って済むものじゃないんだと考えが変わりました。いじめをするよりも、みんなが仲良くできる環境をつくっていきたい。
・過去にいじめをしたことがあります。先生から言われ謝りましたが自分から謝れなかったことはしっかり覚えています。反対に、いじめを注意したこともあります。その人との関係はぎくしゃくしてしまったけど、後悔はしていません。

植樹体験

 学校の防風林が松枯れのため、伐採されています。その状況を見て、「アテビの会」川内與作様より佐渡の木である「アテビ」の苗木を寄付していただけることとなり、11月1日(火)植樹体験をしました。

柔道授業

 11月は柔道授業を行っています。1年生は柔道着の着方や基本練習、受け身の練習などを行いました。

佐渡市中学校音楽発表会

 11月10日(木)アミューズメント佐渡で佐渡市中学校音楽発表が開催されました。文化祭よりも、更に美しいハーモニーを奏でてくれました。

生徒会選挙活動開始

 11月16日(水)より、会長1名、副会長2名の座を争う、生徒会選挙活動が開始されました。早速、朝の挨拶から活動が開始されました。12月1日の立会演説会、2日の投開票を経て当選者が決まります。

歯科指導

 11月16日(水)普段の歯磨きがきちんと行われているか確認する歯科指導を行いました。磨かれていない部分が赤く染まる液体を使用し、タブレットPCのカメラ機能を使って、各自が歯を確認していました。

私の中高生時代(第6回 大矢直輝教諭)

──中学校時代はどんな生徒でしたか?
 人見知りで大人しく、人前に出ることが苦手なタイプでした。ところが中1の担任の先生が「生徒会役員になったら」と勧めてくれました。始めは学級委員、2年で本部役員、3年ではついに生徒会長を務め、「自分でもやればできるんだ」と、自信をもつことができました。
 中学生時代に自分をいつも褒めて自信をつけてくれた先生方に恩返しをしたい、自分が先生になって同じことを子どもたちにしてあげたいと思い、このとき教員になりたいと決意しました。
──社会科は昔から好きでしたか?
 小学生のころからテレビに映る政治に関心を持ち始めたのですが、最も大きな影響を与えたのは、授業で太平洋戦争を勉強したときです。なぜ日本は無謀な戦争に突入してしまったのか?学校の授業だけでは、その答えは出ず、追求してみたくなりました。
 社会科の面白いところは、その出来事がなぜ起きたのか、当時の人々は何を思っていたのかを想像することだと思います。そういうことを考えることが、自分の人生を深めることにもなると思います。
──高校は柏崎高校ですね。
 柏崎高校野球部は2003年春の選抜21世紀枠で甲子園に出場しています。私の兄もそのメンバーでした。私は2007年に入学し、野球部でピッチャーをしていましたが、右肩を痛め、高2の冬に手術をしました。その後1年間ボールをまともに投げることができなくなりました。勉強でも授業についていけず、赤点の連続でした。監督には、「お前が教員になれるわけがないだろ!」とまで言われました。
 部活引退後は、最終バスの時間まで教室で勉強し、帰宅してからまた深夜2時まで勉強する生活が続きました。教員と野球の目標は絶対に譲ることができなかったので、必死になって勉強しました。
 高校時代はつらいことの連続でしたが、この経験がなければ今の自分はないと思っています。
──大学は福島だそうですね。
志望していた国立大学に合格し、野球ができる喜びを実感していました。高校での手術後初めて、大学1年春の練習試合でピッチャーとして登板することができました。しかしその1週間後、東日本大震災が起こりました。原発事故の影響で、屋外での活動は制限され、春のリーグ戦は中止になりました。
 私は野球をやめ、災害ボランティア活動をすることに決めました。野球をやめることに迷いはありませんでした。私は中1の時に中越地震、高1の時に中越沖地震で被災しています。中越沖地震の時は実家が全壊し、1か月の避難所生活と1年間の仮設住宅での暮らしを経験しました。その時、全国から来た多くの災害ボランティアの方々にお世話になりました。だからこそ、「今度は自分が恩返しをする番だ」と考え、卒業まで災害ボランティアを続けました。
──中学生の皆さんへアドバイスをお願いします。
 「褒めて伸びるタイプ」とか「厳しくされて伸びるタイプ」などという話があります。しかしこれは二者択一の問題ではないと思います。成長にはどちらも必要です。苦しい局面に立たされた時にあきらめず、自分に自信をもって生きていってほしいと思います。

栄光の記録

全佐渡卓球選手権大会ダブルス戦(10/30)
 中学生以下男子 2位 金子侑叶 菊池時生
新潟県競書大会(10/16)
 銀賞 小橋日子
新大全国競書大会(11/1)
 秀作 小橋日子
税の作文(11/16)
 感謝状 赤泊中学校
 佐渡市長賞 3年 椿梨玖
 全国納税貯蓄組合連合会長賞 3年 平野哲琉
実用英語技能検定(11/11)
 3級 3年 椿梨玖

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