佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【2月号】

2023.2.27

家族のみんなが悪い人になれば、幸せな家庭ができる!?

校長 本間祐一

 今日、私が学校から帰ると、お母さんが「お兄ちゃんの机を拭いていて、金魚鉢を落として割ってしまった。もっと気をつければよかったのに、お母さんが悪かった」と言いました。
 するとお兄ちゃんは、「僕がはしっこに置いておいたから、僕が悪かった」って言いました。
 でも私は思い出しました。
 きのうお兄ちゃんがはしっこに置いたとき私は(あぶないな)って思ったのに、それを言わなかったから、「私が悪かった」と言いました。
 夜、帰ってきてそれを聞いていたお父さんは「いや、お父さんが金魚鉢を買う時、丸い方でなく四角い方にすればよかった。お父さんが悪かった」と言いました。
 そしてみんなが笑いました。うちはいつもこうなんです。うちはいつもみんなが悪いのです。

出典:髙木義之著 「ありがとう」地球村出版
うちの家はみんなが悪い(ある小学生の作文から)

この作文を読んで、皆さんはどう思うでしょう。
 一般的には、「こんなはしっこに水槽を置いた人が悪い」とか「勝手に掃除をした人が悪い」、「丸い水槽を買った人が悪い」など、誰かのせいにして「悪いのは自分ではない」と責任逃れをすることも多いのではないでしょうか。
 さて、みなさんは、このお話のように家族の全員が「悪いのは自分」と言っているケースと、「悪いのは自分ではない」と言っているケースとでは、どちらの方が温かく、幸せな家族であるかは言わなくても分かりますね。
 ちょっと変なタイトルの言葉「家族のみんなが悪い人になれば、幸せな家庭ができる!?」という意味も分かったでしょうか。決して、本当に悪い人になるということではありません。相手をいたわりながら生活をしているかという意味です。自分が毎日生活している家庭という場所が、いつも暖かく幸せであるか、またはそうでないか…これはその人の一生が本当に幸せであるかどうかに大きく関係のあるポイントだと思います。どうやらお金をたくさん持っている家が幸せな家庭というようなことではないようですね。
 中学生の皆さんは、自分の属している家族の一員としてどんな生活の仕方をすれば良いか、そしてお互いを感謝し、尊敬しながら、自分のできることは何か、そんなことをじっくり考えてみてもいい年齢だと思います。家族をクラスや部活動に置き換えてもいいですね

書道教室

 1月10日(火)川上治美様を講師に迎え、全校で書道教室を行いました。出来上がった作品は競書大会への出品と校内掲示をしています。

総合学習発表会

 12月の臨時休校で延期となっていた「総合的な学習の時間」の発表会を1月19日(木)に実施しました。各学年とも、地元赤泊に関することを中心に、工夫を凝らした発表を行いました。

いのちの授業

 1月20日(金)助産師の本間加代美様を講師に、生命の誕生や、性に関する「いのちの授業」を行いました。授業の中では、10年後の自分を想像し、ライフラインの満足度をどのくらいにしたいか、などについて、各学年で考えました。

防犯教室

 1月24日(火)赤泊駐在様を講師に、不審者に対応した防犯教室を開催しました。不審者に遭遇したときの110番通報の仕方、体を掴まれたときの対処法など、今後の生活に役立つかも知れない、多くのことを学ぶことができました。

校内球技大会

 1月25日(水)学年委員会が企画した、フットサル大会を行いました。PK戦を含め、白熱した戦いが繰り広げられました。

生徒総会

 1月31日(火)第2回生徒総会を開催しました。令和4年度の「神学校」から令和5年度の「新時代」へ、新しいスローガンのもと、現生徒会から、新生徒会へと引継を行いました。来年度の生徒会にも期待します。

スキー授業

 2月2日(木)全校生徒でのスキー授業を実施しました。昨年は残念ながらコロナウイルスの影響でできませんでしたが、今年は天候にも恵まれ、楽しく活動することができました。初心者が多かったですが「また来たい」との声も聞かれました。

三送会

 2月18日(土)1・2年生による新生徒会にとって最初の大きな行事となる「三送会」が行われました。保護者からのメッセージ、マジック、動画、3年生の名場面集、そして3年生への贈り物など、感謝にあふれる、心のこもった会となりました。

PTA総会

 三送会の後は、後期PTA総会を行いました。今年度の事業報告を行い、令和4年度のPTA活動が終了となりました。中心となって活動していただいたPTA本部の皆様、ありがとうございました。

私の中高生時代(第9回 笠木嘉則教諭)

──地元赤泊の生まれですね。
 はい、保育所は多田のお寺で、最後の1年から赤泊保育所に来ました。当時はゴジラの映写会もありました。小学校は、校舎の一部が羽茂高校赤泊分校でした。冬は薪ストーブの上の金ダライに、牛乳ビンを入れて温めたりしていました。
──中学校はどうでしたか?
 部活は男子テニスと吹奏楽で、トランペットを担当しました。全校朝会の退場時には、吹奏楽部の「若い力」を演奏しました。部活は男女バレー、男子バスケット、男女テニス、卓球、吹奏楽、駅伝、相撲がありました。バレー部はいつも屋外で練習していました。
 行事では、全校での「走破レース」がありました。小学校横道を天狗塚に向って走り、4つの折り返しから一つを選んで戻りました。帰りは下りなので意外にスピードが出ました。砂利道のため時々ねんざもしました。他にも、全校水泳、薬草採集、相撲大会、マラソン大会などがありましたが、体育祭はありませんでした。
──高校は佐渡高校だそうですね。
 部活は吹奏楽で、テューバを命じられました。初日はやめようかなと思いましたが、だんだんのめり込み、好きになりました。
 同級生に、いつも読書をしているY君がいました。彼が学級会の司会で、普段以上に落ち着き払って進めるのをみて、「ただ者でない」と思いました。目が半眼で、眠っているようにも見え、落ち着いた声と堂々とした態度に、この自信はどこから来るのだろうと、不思議に思いました。読書をする人はこんなに自信を持てるのかと、読書への興味が大きくなりました。
 ある日、Y君が金北山の方を向いて立っていました。すると突然山に向かって一礼をしました。落ち着き払った行動でした。なんであんなに自信がありそうに落ち着き払っているんだろう。そのカギは読書にあるかもしれないと思い、前よりも、さらに本に親しむようになりました。そして、人生を考えるならこれしかないと考えるようになり、国語が特別な教科になりました。
──大学は日本大学だそうですね。
 大学でも吹奏楽を続けました。東京・両国の日大講堂別館に集まり、毎日19:30まで練習しました。そして、銀座でのパレード、野球のオールスター戦での演奏、歌番組(西城秀樹との共演曲はヤングマン)、アメリカンフットボール日本一を決める甲子園ボウルで演奏(当時常勝だったのが日大フェニックス)など、多様な演奏依頼がありました。北海道の函館少年刑務所では、数十人の囚人の人たちを前に演奏しました。
 九州を訪問した年は、8月だったため1回のパレードで長袖コスチュームが汗で重くなりました。楽器と一緒の移動は難行苦行です。1・2年だけで全楽器を運ぶのですが、それに加えて全員の荷物もあります。「楽器隊」は楽器を両手と両脇で限界まで持ち、走って移動します。「私物隊」は皆のカバンを各自10個は持って走ります。50㎏はありました。1学年上の先輩は楽器の持ちすぎにより腕を骨折してしまいました。
 先輩への言葉づかいや礼儀は、徹底的にたたき込まれ、人生で最も規律の厳しい4年間でした。しかし、プライベートでは先輩も優しく、人生のことなら何でも相談できるという感じでした。今でもその時の仲間とは連絡を取り合っています。
──人生の「ソウルフード」があるらしいですね。
 私のソウルフードはカレーライスです。学生時代、新宿駅のカレーショップが好きで、ほぼ毎月行きました。生卵のカレーをよく食べました。また、新宿駅で赤中の同級生にばったり会い、一緒にカレー屋に行きました。私は10倍、彼女は20倍カレーでした。58歳で大病を患い、心臓の手術をしました。そして、回復して最初に食べたのも私のソウルフード、カレーライスでした。

栄光の記録

佐渡TV杯名人戦将棋大会(2/5)
 名人戦B級優勝 1年 佐々木隆禅
新大全国書き初め大会(2/19)
 特選 1年 小橋日子
 準特選 3年 小橋円子 平野哲琉
全佐渡卓球選手権大会(2/26)
中学生以下男子の部
 2位 2年 菊池時生
 3位 2年 金子侑叶
中学生以下女子の部
 2位 2年 石塚柚奈
 3位 2年 浅形美月
実用英語検定
 5級 1年 太田創介

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