佐渡市立赤泊中学校

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学校だより【9月号】

2022.9.26

自分の弱点を見つめる

校長 本間祐一

 全国の中学3年生を対象に、4月19日に全国学力・学習状況調査が行われました。この調査は、学校における生徒への教育指導の充実や学習状況の改善に役立てることを目的として毎年実施されます。今年は、国語と数学の他に理科も実施されました。結果は下表のとおりです。

国語 数学 理科
赤泊中の正答率(%) 64 47 49
佐渡市の正答率(%) 68 47 48
新潟県の正答率(%) 68 50 49
全国の正答率(%) 69 52 49
全国平均との差 -5.0 -4.7 -0.3

 残念ながら、国語も数学も、全国の平均正答率に5ポイント近く達していません。理科は概ね全国並と言えます。学校評価アンケートの結果では、「授業が分かる」と答えた生徒は80%ほどでしたので、より振り返りや復習に重点を置いた学力の定着や学習方法の在り方について、見直す必要があると言えます。

 もう一つ、注目したいのは、生徒質問紙の方です。人間性の確認とも言われ、全部で69項目の質問があり、それぞれの質問について赤中と全国が比較できるようになっています。一部を紹介します。(数字は%)

表1

質問 全国 赤中
自分には良いところがあると思う 78.5 100
先生はあなたのよいところを認めてくれていると思う 86.6 100
難しいことでも失敗を恐れないで挑戦している 67.1 100
人が困っているときは進んで助けている 88.4 100
いじめはどんな理由があってもいけないことだと思う 96.4 100
人の役に立つ人間になりたいと思う 95 100
学級の生徒との間で話し合う活動を通して、自分の考えを深めたり広げたりすることができている 78.7 90
学習した内容について、分かった点やよく分からなかった点を見直し、次の学習につなげることができている 74.7 100
家で、自分で計画を立てて勉強している 58.4 100
あなたの学級では、学級生活をより良くするために学級活動で話し合い、互いの意見のよさを生かして解決方法を決めている 76.8 100

 表1の項目からは、自己肯定感が高く社会性が育っている人柄が伺えます。これは大変素晴らしい結果であり、これまでの学校生活の成果と言えます。

 反対に表2の項目からは、自律性がやや低く、自分を調整したり修正したりすることができない要素が伺えます。セルフコントロールが大事なようです。

表2

質問 全国 赤中
朝食を毎日食べている 91.9 80
毎日同じくらいの時間に寝ている 79.9 70
メディア機器の使い方について、家の人と約束したことを守っている 69.5 40
月~金までで、SNSや動画視聴をする時間が2時間を超える 52 60
月~金までで、2時間以上家庭学習をしている 35.2 10
読書は好きな方である 68.2 50

 赤中生の皆さん、様々な行事や取組に前向きに挑戦し、自己肯定感や社会性は育ってきていると言えます。次は、自分の弱点や苦手なものを見つめて、克服していく力を鍛えましょう。部活でも言えることです。
 「一番嫌いな練習こそ、自分には必要な練習だ」と。

体育祭

 9月10日(土)今年度の体育祭は天候にも恵まれ、2年ぶりに、1日日程で開催することができました。
 生徒実行委員会が中心となり、競技、応援、パネルなど、全ての面でアイディアを出し合い、工夫を重ねながら準備、運営を行い、今までにない新しい体育祭を創り上げました。生徒にとって、勝負を超えて、この体験そのものが大きな糧になったと感じます。

選手宣誓

ジャンボ渦巻き

1年人間すごろく (校歌を歌う)

2年借り人競争(ギャグのうまい人)

親子ダンシング玉入れ

全校リレー(職員参加)

赤中ソーラン

応援合戦

3年障害物リレー

選抜リレー

佐渡市中学校駅伝競走大会

 今年は9月16日(金)佐渡市陸上競技場を会場に、トラックを周回する形式で駅伝大会が開催されました。赤泊中はこれまで全員が駅伝部として練習を重ねてきて、大会当日も全員が選手、応援、役員として参加しました。女子チームは5人でしたが、見事6位に入賞し、下越地区大会進出を勝ち取ることができました。

おすしやさんにいらっしゃい

 8月30日(火)東京で寿司職人として活躍し、「おすしやさんにいらっしゃい」という絵本も出版されている、岡田大介さんから講演をしていただきました。赤泊小学校の児童も参加し、魚について、いきものをいただくということの大切さについて、楽しく知ることができました。

私の中高生時代(第4回 小竹武志教諭)

──中学校時代のことを教えてください。
 とにかく野球に明け暮れていました。朝練、放課後練、自主練、土日は試合の日々でした。小学校で県3位になれたので、中学校では、「日本一」という目標を立てました。2年のときは先輩もいる中、レギュラーを獲り、県大会3位になりました。
 3年時は、全国に繋がる大会が3つある中、北信越の決勝戦で2つとも敗退してしまいました。迎えた3つめの最後の大会。市、地区、県、北信越大会を勝ち抜き、とうとう念願の全国大会出場を決めることができました。全国大会では1回戦を勝ち進み、2回戦で敗れました。目標の「日本一」を達成することはできませんでしたが、努力することの大切さ、仲間との絆、多くの方々の支え、感謝の気持ちを学ぶことができました。
──高校ではどうでしたか。
 私立高校に野球の特待生として入学することができました。野球部は同級生50名、総勢100名を超えるチームです。朝6時の電車で登校し、夜9時の電車で下校する毎日でした。しかしレギュラーになることは難しく、高校では大きな壁にぶつかりました。大会に出られない理由を指導者のせいにしたこともありました。この時の経験から、努力を続け、それを結果に繋げ、アピールすることの大切さを痛感しました。
 一方、スキー、スノーボード、フットサルなど、多種多様なスポーツも体験できました。県内県外の各地から、個性豊かな生徒が集まってくるので、たくさんの楽しい出会いがありました。
──進路選択はどのようにしましたか。
 中学・高校で学んだことを、今度は自分が体育の教師になって教えたいと思うようになりました。高校ではスポーツコースだったので、保健体育の教員免許がとれる大学を選びました。高校での体験をバネに、大学でも野球を続け、2年生で全国大会ベスト4、3年ではキャプテンを務め、全国大会ベスト8の結果を挙げることができました。
──中学生のみなさんにアドバイスをお願いします。
 自分の学生時代はとても楽しく、充実していました。当時の友達とは、今でもスポーツしたり、旅行したり、食事したりしています。友達は一生ものです。ぜひみなさんも楽しく充実した中学校生活を送ってください。運動・勉強・恋愛、どれも頑張って青春(アオハル)しましょう!

栄光の記録

両津七夕川開き野球大会(8/7)

3位 両津・赤泊中学校

佐渡市中学校駅伝競走大会 (9/16)

女子総合6位(下越地区大会進出)

全佐渡卓球選手権大会 団体戦(9/18)

中学女子1位

中学男子2位

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