学校だより【1月号】
2024.1.30
校長 本間学
「命」を見つめ、考え、学ぶ
1月1日夕方、能登半島を震源とするマグニチュード7.6、最大震度7の大地震が発生しました。それから1か月が経とうとしています。お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、今なお困難な状況にある皆様に心からお見舞いを申し上げます。
この地震で、佐渡地方は震度5強の激しい揺れに襲われ、数分後には津波警報も発令されました。相次ぐ余震や津波の襲来に恐い思いをしながら、急ぎ高台や避難所に避難し、不安な夜をご家族で過ごしたことと思います。幸い、子どもたちにも保護者の皆様にも特段の被害がなかったことに安堵しています。また校舎や校地にも被害はなく、1月9日(火)から予定どおり3学期をスタートさせることができました。
連日報道される被災地の状況を見るにつけ、地震や津波災害の怖さを改めて思い知らされるとともに、電気や水などが当たり前のように使える平穏な毎日がいかに尊いものであるかを痛感しました。今生きていることに感謝し、今ある命を大切にしていきたいと強く思いました。
さて、そんな衝撃的な幕開けとなった令和6年1月。(私のいささかこじつけもあるのですが)子どもたちは、自他の「命」を見つめ、命の大切さや尊さを考え、学ぶ授業に取り組みました。
1月12日(金)には「性と人権」について考える全校道徳を行いました。思春期真っ只中にある子どもたちの心身の成長には個人差があり、また「性」に関する興味・関心にも個人差があります。「性」に関することに興味・関心をもち、友達と話をすることはよくあることです。しかし、自分には楽しいことであっても、その言葉や行動を不快に思う友達も周囲にいるかもしれません。思いやりの気持ちをもち、話す内容や場所、声量などに配慮することで、お互いが安心して気持ちよく生活することができることを学びました。
1月19日(金)には1・2年生を対象に「がん教育」を実施しました。「がん教育」は今とても重要視されています。子どもの頃からがんについての正しい知識を身に付けることで、がんを怖がったり誤解や偏見をなくしたりすることにも繋がります。授業では、実際にがんを経験された方のお話しをビデオで視聴しながら、がんが、検診による早期発見と適切な治療で治せる病気であること、また予防のためにも生活習慣を整えることが大事であることを学びました。
1月24日(水)には、3年生を対象に「性感染症」についての保健授業を行いました。エイズなどの性感染症について取り上げる中で、お互いを大切な存在として認め合い、その命を大切に思うことで性感染症を防げることやそれが「愛情」であることを学びました。
1月23日(火)には、「能登半島地震」とほぼ同じ想定で避難訓練を実施しました。教室や体育館、特別教室、給食中や清掃中など地震はいつどこで起きるか分かりません。地震に遭遇した時、命を守るためにどんな行動を取ったらよいか。また、津波がすぐに来る場合、どこに逃げたらよいか。1日の地震の経験とこの訓練をとおしてその最適な行動を再確認しました。またこの日は、不審者から命を守るためにどんな行動をとったらよいかを、赤泊駐在所員の寺田様から、実際の場面を想定した体験をとおして学びました。
どの時間も子どもたちは自分自身を見つめ直し、自分の周りの人(友達、先輩後輩、家族、先生方)にも思いを寄せ、より良い生き方を考える真剣な姿が見られました。授業後の子どもたちの感想からも、しっかりと授業に向き合い、よい学びがあったことが分かります。
限られた紙面のため、概略のみの紹介となりましたが、ぜひ、ご家庭でも子どもたちの「命」についての学びを共有していただけたら幸いです。
今後、正に「いのちの授業」と題して、助産師の方を講師にお招きして、学年ごとに「いのち」を見つめ、考え、学ぶ時間をもつ予定です。子どもたちの「生きる力」を育成する上で、その土台となる「命」を大切にする心情を育むために、これからも授業に限らず、さまざまな場や機会を捉えて子どもたちと学び続けていきたいと思います。
学校評価アンケート(生徒)
12月のアンケート結果です。7月と比較して、AとBを合わせた「肯定的評価」が10ポイント以上向上した場合を+、低下した場合を-としています。
A■そう思う B■どちらかといえばそう思う。 C■どちらかといえばそう思わない。 D■そう思わない。
○5教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)
○技能4教科の授業は、学ぶこと・学んだことが分かる。(平均値)
○家庭学習をするように努力した。
○学校では時や場に応じて、進んで挨拶している。
○学級の絆を深めるため、他を思いやる言動を意識し、協力して行動した。
○学校の絆を深めるため、他学年を思いやる言動を意識し、協力して行動した。
○自分は体力が向上したと思う。
○テレビやゲームの使用時間が長くなりすぎないようにしている。
○十分な睡眠時間がとれるように意識して生活している。
学校評価アンケート(保護者)
こちらは保護者アンケートです。生徒と同様、2学期末に回答をいただいた結果です。
A■そう思う B■どちらかといえばそう思う。 C■どちらかといえばそう思わない。 D■そう思わない。
○学校(学級)だよりで、学校や生徒の活動の様子を伝えている。
○地域と連携して特色のある活動ができるよう努力している。
○子どもが楽しく学校生活を送れるよう努力している。
○子どもが授業を理解し、分かるように努力している。
○子どもが家庭学習を行うよう努力している。
○子どもが体力をつけられるようにしている。
○保護者の声に誠意をもって対応している。
○子どもに対してきめ細やかな指導をしている。
○一人一人の子どもを大切にしている。
生徒朝会(学級委員会)
12月21日(木)に行われた生徒朝会は、学級委員会主催のクリスマス集会でした。レクリエーションをした後、クリスマスカードを交換しました。とても温かい気持ちになる集会でした。
書道教室
12月21日(木)2・3時間目に川上治美様を講師に迎え、全校で書道教室を行いました。出来上がった作品は競書大会への出品と校内掲示をしています。
寒い中、熱い冬トレ
今年度は、全校生徒で冬のトレーニングに励んでいます。体力の維持・向上を目的に行い、みんなでいい汗を流しています。
生徒会本部役員・委員長委嘱式
1月11日(木)に新生徒会長から本部役員と委員長の委嘱が行われました。これで、令和6年度赤泊中学校生徒会のリーダーが決定しました。