学校だより【11月号】
2024.11.29
人こそよけれ赤泊
校長 本間学
(閉校式のあいさつより一部抜粋)
赤泊中学校は、昭和22年5月の開校以来、78年の長い月日を重ねてきました。これまで5,264名の卒業生を世に送り出してきました。
「海こそよけれ」「山こそよけれ」赤泊。この豊かな自然環境の中で、地域とともに歩む特色ある教育活動を推進し、また、他校にさきがけた先駆的な取組を実践するなど、小規模校ならではの温かい雰囲気の中で、子どもたちの豊かな心と体を育んできました。また、どの時代の生徒も文武両道で力を発揮し、数々の栄光を手にしてきました。かつて赤泊中学校で青春を謳歌された皆様にとって、「赤泊中学校の卒業生」であることは誇りであり、3年間の思い出は、大切な大切な宝物になっていることと思います。そんな皆様の、母校が閉校することへの惜別の想いはいかばかりかと拝察いたします。私自身も、母校の小学校、中学校、高校がいずれも閉校してしまい、寂しく悲しい思いをしたことがあります。この度、未来ある子どもたちのために閉校を受け入れ、新たな学びの場に導いてくださった赤泊の皆様に心から敬意を表します。
保護者の皆様、地域の皆様には、子どもたちの健やかな成長のために、様々な学校行事や教育活動に格別のご支援・ご協力とご尽力を賜りました。地域・保護者・学校が一つとなって、子どもたちの成長を願いながら取り組んだ行事は、子どもたちの心の中にいつまでも残る楽しい思い出として刻まれていることと思います。「すべては子どもたちのために」と、いつも同じ方向を向いて皆様と共に歩めたことは、私たち教職員にとってとても心強いことでした。「人こそよけれ」赤泊。地域の皆様、保護者の皆様に支えられて、私たちは全力で子どもたちの教育に邁進することができました。残り4か月、最後まで伴走者として子どもたちと共に「ゴール」を目指して歩んでいきます。
輝かしい歴史と伝統に彩られた赤泊中学校の最後の在校生となった24名の皆さん。皆さんは、その歴史と伝統をしっかりと受け継ぎ、今日まで様々な活動に全力で取り組んできました。そして、先輩方に負けず劣らずの立派な足跡を残してきました。
4月から南佐渡中学校で新たな歩みを始める1年生、2年生の皆さん。南佐渡中学校の生徒になっても、「赤中魂」を忘れず、赤泊中学校で学び培った力を発揮し、大いに活躍してください。赤泊中学校最後の卒業生となる3年生の皆さん。これまで学校の顔として、また良き先輩として見事に学校をリードしてくれました。赤泊中学校の卒業生であることに誇りをもち、それぞれの新たな学びの場で勉学に励み、自分の夢に向かって努力を重ねていってください。
赤泊中学校の生徒に求めてきた姿。それは「心身ともに健全でたくましい生徒」です。皆さんのこれまでの歩みを振り返り、今、目の前にいる皆さんの姿を見た時、私は、この理想の姿に一歩一歩着実に近付いてきているな、と感じています。
これから4か月後には、生徒会スローガンに掲げた「未来への飛躍」の時がやってきます。それまでに、さらに自分を磨きいっぱい力を蓄え「心身ともに健全でたくましい生徒」となって、ここ赤泊中学校から新しい世界へ飛躍していってください。
結びに、これまでの長きにわたり、赤泊中学校の発展にご尽力賜りましたすべての皆様に改めて感謝申し上げます。「一期一会」という言葉をかみしめながら、赤泊中学校に勤務できたこと、また、生徒、保護者、地域の皆様をはじめ多くの皆様と出会えたことに心から感謝します。
佐渡市中学校音楽発表会
11月6日(水)にアミューズメント佐渡で佐渡市中学校音楽発表会が開催されました。赤泊中学校として参加する最後の音楽発表会となりました。今年は、赤泊中学校校歌も披露しました。
生徒会球技大会
11月12日(火)に生徒会球技大会が開催されました。今回の種目は、ハンドベースボールでした。子どもたちは、第3回定期テストが終わり、すっきりした表情で楽しむことができました。
小中合同あいさつ運動
11月13日(水)と14日(木)に小中合同あいさつ運動が行われました。13日は、中学校を会場に、14日は小学校を会場に行いました。小学生と中学生でお互いに良い刺激をもらいながら、いつも以上に元気なあいさつが飛び交いました。
赤泊中学校閉校式
11月16日(土)に赤泊中学校閉校式が行われました。多くのご来賓や旧職員、地域の方をお招きして開催することができました。
閉校式第1部では、ご来賓の皆様からご挨拶をいただき、参加者全員で校歌を斉唱しました。最後に赤泊中学校の校旗が佐渡市へ返納されました。
閉校式第2部では、全校生徒による合唱や赤中ソーラン等の披露と三川の木下雅樹様の制作による「赤泊中学校メモリアルビデオ」の上映が行われました。生徒の合唱等では感動と元気を、木下様の動画では赤泊中学校の歩みを振り返ることができました。
私の中高生時代
(第4回 垣内(かいとう)佐津美SSS=スクールサポートスタッフ)
──小学校時代のことを教えてください。
小さいころから身体が弱かったので、体育はあまりしませんでした。陸上大会などはいつも見学でした。みんなが走ったりするのがとても羨ましかったです。でも他の学校の人たちと文通することが流行っていて、男の子や女の子との文通を楽しみました。
──中学校時代のことを教えてください。
中学校は、生まれ育った岐阜の飛騨から佐渡のおばさんの家に来て、佐和田中学校に入学しました。飛騨の小さな学校から、学年4クラスもある大きな学校へ…初めは色んなことに戸惑いながらも、友達もでき、楽しい学校生活でした。その中でも思い出に残っているのは、学校での大掃除でした。家からみんなが「たわし」を持って来て、廊下を磨きました。古い木造校舎だったので大変でした。
3年生になってからは、高校にも行きたいので、飛騨に戻り、小学校からの友達と1年間を頑張りました。家から学校までは遠いため、スクールバスで通い、冬は雪が2mから3m積もるので、寄宿舎生活をしました。卒業前には「テーブルマナー講習会」があり、みんなでフォークやナイフの使い方を勉強しました。慣れない中でも楽しい時間でした。
──高校時代のことを教えてください。
将来の夢はあったのですが、生徒会やクラブ活動に一生懸命で、勉強はあまりしませんでした。家から高校までは遠いので、3年間下宿生活をしました。中学の時も一人で生活をしていたので寂しくはなかったです。自炊生活は楽しかったです。
クラブは華道部で部長をしていて、色んなお花を生けました。時にはお花を切りすぎたりして、先生から直していただきました。
──中学生のみなさんにアドバイスをお願いします。
何事もあきらめないで、最後までやり抜く努力をしてほしい。いろんな人と関わりをもって、一日一日を大切に過ごして行ってほしいです。元気に笑顔を忘れずしっかり挨拶をする。困った時は自分で抱え込まないで、誰かに話をして聞いてもらう。話すことで見えてくることもあります。いろんなことにチャレンジを続けてほしいと思います。今からでも間に合います。
1年生校外学習
11月14日(木)に1年生は、総合的な学習の時間の中で校外学習を行いました。「JA・エーコープ佐渡赤泊店」様と「はまのかふぇCoMaDo」様より快くご協力をいただきました。誠にありがとうございました。