学校だより【9月号】
2024.9.30
「閉校記念体育祭」を終えて
~次は「閉校記念文化祭」です!~
校長 本間学
9月28日(土)、澄んだ秋空の下、「閉校記念体育祭」が行われました。
当日は、多くのご来賓の皆様、保護者、地域、卒業生の皆様からご来場いただき、全校生徒24名の「楽しさ全開で、ぶっちぎる」躍動する姿をご覧いただきました。
これまで数々の名勝負が繰り広げられてきた「赤泊中学校体育祭」は、今年が最後となりました。その最後となる体育祭を、保護者の皆様、地域の皆様からは、バケツリレーと綱引き、全校リレーに参加していただき、会場を大いに盛り上げていただきました。
全ての競技が終わったあとのフィナーレでは、生徒、教職員、保護者、そして地域の皆様にも参加していただき、みんなで赤中の人文字をつくり、手にした5色の風船を一斉に天空へと放ちました。またその様子を、佐渡測量様から、ドローンを使って撮影していただきました。PTA副会長の渡邉みゆき様と、生徒会応援団長の山家光輝さんの素晴らしい演出で、感動のフィナーレを行うことができました。
生徒は一日、競技に、応援に、係活動に、グラウンドを駆け回りました。その姿はとても輝いていて、眩(まぶ)しく頼もしくもありました。一生懸命声の限りに応援する姿、必死に競技に挑む姿、用具を手際よく運びセッティングする姿、アドリブを利かせて実況する姿など、ふだん目にする姿や耳にする様子とは異なる、生徒の新たな一面も見ることができ、その姿に思わず目頭が熱くなることもしばしばでした。
手前みそではありますが、体育祭のスローガン『楽しさ全開、ぶっちぎれ! ~一体感で、感動のフィナーレを。~』を見事に体現した、最高の体育祭であったと思います。校長として、そんな体育祭をご覧いただけたことをうれしく、また誇りにも思います。
体育祭を終えて改めて、ご協力いただいた全ての皆様に心からお礼申し上げます。ありがとうございました。
さて、2週間後の10月20日(日)には「閉校記念文化祭」が開催されます。生徒はすでに「文化祭モード」に気持ちを切り替えて活動を本格的に進めています。展示する美術や技術・家庭科などの作品づくりは1学期から進めており、次第にかたちとして出来上がってきています。音楽室からは、当日披露する合唱曲の歌声が聞こえてきます。技術室からは、釘打ちをする音も聞こえてきます。またこれから、有志発表に向けた練習も動き始めます。
PTAの食品バザーは、今年は趣向を少し変えて準備を進めています。また生徒の発表に加え、PTA役員の皆様からは、地域の郷土芸能を鑑賞する機会を設けていただき、その準備を進めています。
体育祭同様、赤泊中学校最後の文化祭が盛大に行われ、心に残る最高の思い出となるよう、皆様のお力を借りながら、準備と運営に全力で取り組んで参ります。
近日中に、文化祭のご案内をお届けする予定です。ぜひともご家族お揃いで、またご近所やご友人の方々等お誘いの合わせの上、多数ご来場いただけましたら幸いです。皆様のお越しを心よりお待ちしております。
体育祭
9月28日(土)に体育祭が行われました。今年度は、「閉校記念体育祭」と銘を打ち、例年よりもさらにたくさんの方々に生徒の頑張る姿を見ていただくことができました。来賓の皆様、地域の皆様、保護者の皆様、温かいご声援をありがとうございました。
選手宣誓
ジャンボ渦巻き
1学年種目(迷走!宅配リレー)
2学年種目(障害物競走)
今年も大漁だぜ
PTA種目(バケツリレー)
部活動対抗リレー
綱引き
3学年種目(気配切り)
赤中ソーラン
フィナーレ(ドローンによる空撮)
佐渡市中学校駅伝競走大会
9月13日(金)に佐渡市駅伝競走大会が行われました。今年も佐渡総合体育館周辺をコースとして開催されました。当日は、全校生徒で大会に参加し、全員が選手、応援、役員として精一杯力を尽くしました。男子チーム7位、女子チーム9位となり、惜しくも下越地区大会進出とはなりませんでしたが、赤泊中学校としての最後の襷を繋ぎました。
私の学生時代(第2回 神蔵実教諭)
──小学校時代の思い出は?
1学期の終業日、学校帰りに川で友だちと遊んだ。ランドセルは石の上に置いた。しばらくするとランドセルは川をプカプカ流れていた。「しまった!」開けると担任の先生が万年筆で書いてくれた通知票はビショビショになり、文字はなく灰色に染まっていた。校長室でこっぴどく怒られた。担任の先生は終始悲しそうにしていた。「先生本当にごめんなさい。」人生にはやっちゃいけない失敗があるんだと反省した。
──中学校時代の思い出は?
体育祭の棒倒し。相手の守備陣をかきわけ、竹棒に飛び移り、あと少しで旗に手が届く。旗を取ってダッシュで机に置けば自軍の勝ち。僕はヒーローだ。「届いた!」と思ったその瞬間、守備陣の1人が僕の短パンに手をかけた。僕のお尻がこんにちは。旗を取るはずだった手は短パンを押さえる手に変わった。逆転されて負けた。「俺のせいで負けた。情けない。恥ずかしい。もう学校に行けない。」しかし翌日、「引っぱるなんてひどい!かわいそう。」「言っちゃ悪いけど超おもしろかったよ。」仲間から責められるどころか同情まで集まり、僕はちょっとした人気者になっていた。人生は何がどう転ぶか分からないということを学んだ。
──高校時代の思い出は?
2年半陸上部に打ち込んだ。インターハイのかかった最後の大会。わずかにおよばず敗退。夢はついえ、引退が決まった。仲間はみんな号泣していた。自分は全く泣けなかった。一生懸命やっていたつもりだったが、仲間の泣き崩れる姿を見て、「自分はどこかで手を抜いていたんだ。本当に努力していれば、自分も泣けたし、結果も違っていたのでは…。」ものすごく後悔した。取り戻せないことがあることを知った。
──大学時代の思い出は?
一般企業の内定をもらっていた。卒業したら会社員になるんだと思っていた。しかし、6月に教育実習に行った。すばらしい生徒たちと楽しい2週間を過ごした。先生になりたいと思った。一浪して試験に受かり教員になれた。それから36年、今でも先生になって良かったと思っている。辛いこともあるが、生徒とのやりとりで心がほっこりする、こんな仕事はそうないと思う。人生の大きな選択はとても大事だ。
――中学生のみなさんにアドバイスをお願いします。
みなさんは若い。これから何でもできる。人生にはうまくいく時も、そうでない時もあるけれど、いろんな事に挑戦して、いろんな事を学んで、すばらしい人生を送ってほしい。これからも応援しています。